「竹やりでB-29は落とせない」ことに気付かない日本人

2011年04月07日 17:40

東日本大震災からの復興については、ネット上において以下のような意見をよく見かけました。
ヤザワ作戦決行中。みんなで伝説つくろうぜ!
つまり「被災者以外の人は自粛などせずに、一生懸命働いて、たくさんお金を使って、日本経済を活性化させよう」という意見です。別にお金を使いたいなら自粛せずに使えばいいと思います。しかし私はこのような意見に対してとても違和感を感じます。お金をたくさん使うことで日本経済を活性化させることができるとは到底思えません。一生懸命働くといっても一日24時間しかありません。たくさんお金を使うといっても限界があります。つまり日本経済の活性化のためには


東日本大震災から復興するための経済政策
のように日本の構造改革が必要なのです。
前者は「現状の日本の制度の中でいかに日本経済を活性化させるか」であり、後者は「現状の日本の制度は限界なので制度を変えることによって日本経済を活性化させる」という決定的な違いがあるように思います。
この前者の意見はいかにも日本人らしい考え方だと思います。日本人は「お上が決めた目的をお上が決めた制度のもとで忠実に達成しようとする」ことはとても得意だと思います。しかし、「自ら目的を設定する」「現在の制度を変えようとする」ことが極めて不得意だと思います。この日本人的気質を的確に表現したのが「戦時中に竹槍でB-29を落とす訓練をしていた」という都市伝説のような話だと思います。お上が「竹槍でB-29を落とす訓練をしろ」と命令すると文句も言わずに一生懸命練習して、それでもB-29が落とせないのは自分の努力が足りないからだと思い、より一生懸命訓練をする。その過程で「どのような竹槍を作れば効果的か」「どういう突き方をすれば効果的か」という事は考えても、「そもそも竹槍でB-29を落とすなんて無理じゃないの?」とか「そもそも日本とアメリカが戦争して日本に勝ち目あるの?」とかいうことを考える日本人は少なかった(考えても、公言したり、行動に移したりはしない)のではないのでしょうか。
「竹槍でB-29を落とす」という話を現代に置き換えると「現在の日本の制度のもと一生懸命働いて、現体制を維持する」ことであり、多くの日本人が「竹槍でB-29を落とせない」ことに気づかないように思います。(あるいは「竹槍でB-29を落とせない」ことに気づいていても、竹槍の代わりに何を使えばいいのかわからないという人も多いかと思います。)その人達にどうにかして「竹槍でB-29を落とせませんよ」「地対空ミサイルを使えばいいですよ」とわかってもらう事が重要かと思います。(そもそも国会議員でもわかってない人が多いと思います。)ここで「地対空ミサイル」とはもちろん「東日本大震災から復興するための経済政策」で書かれているような政策のことです。

平成の龍馬(多田光宏)
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