おときた都議のブログは何故バズるのか?

2014年07月23日 07:00

どうも新田です。最近、知人女性が11歳もサバを読んでAVに出ていることが発覚して味わったことのない動揺を覚えている今日この頃です。ま、この手の話題は、またぞろ元祖炎上グローバルマチョ子オバサンから「セクハラだ、この野郎」とヤジが飛んできそうな取扱いが難しい案件なので自重したいと思いますが、そういえば都議会のヤジ問題でご活躍だった、おときた都議が昨日のネット選挙フォーラムで「塩村都議の“コバンザメ”と言われないように頑張ります」と、こちらは自嘲気味に挨拶していて、さすが自分のポジションを自覚していると感心した次第です。うん?ブログで俺の撮った写真、無断で使ってるな、コラ(苦笑)。


140722ネット選挙フォーラム

まあ、いいや。それで、ネット選挙フォーラムは、9つのセミナーで構成されていまして、おときた君が登壇していたのが「有権者を引きこむネット選挙とは?~ネットでバズるコンテンツと空気感~」。バズと炎上は紙一重ということで、数々の炎上を引き起こしてきた家入さんも一緒に参加していたわけですが、ていうか政治活動やる気ないならインターネッ党はやく解散宣言しろよ、こっちも既にさじを投げているのにいまだにトバッチリ食らってるんだ、おいコラ的な話は本日のテーマではないのでまた後日。

取り乱して失礼しました。残念ながらその日は夜にワタクシめの講演があったので30分ほどで泣く泣く中座してしまったのですが、家入さんが「う~ん、なんて言ったらいいのかな」とトチっているのを横目に、おときた君は「炎上とバズは違う」「炎上はツッコミが入るだけだが、バズは議論が生まれる」といった持論を理路整然と話しているのが興味深かった。それでブログでオモシロ記事を量産し続ける秘訣についても明かしておりまして、ポイントが2つあるそうです。

その1つが「感情」。まさに典型例として彼が挙げていたヤジ問題を振り返ると、新聞記事は客観的にファクトを伝えることを優先する性質上、書き手の感情が見えづらいわけですが、ブログやツイートでは「こんなヤジ許せるか!」的な感情を込めることで差別化します。さすがにあの時は計算なんかしておらず、本気で怒っていたわけですが、「熱伝導」という言葉があるように拡散のエネルギーが大きくなります。

もう1点は「スピード」。おときたブログは毎日更新という衣笠・金本状態を続けているだけで、現職政治家としては脅威的なんですが(汗)、折々でタイムリーなトピックを選定し、読者の関心が高いうちにツイッターなりブログなりで適宜投稿していきます。ただ、留意したいのは矢継ぎ早な投稿をすればいいわけではないこと。たとえば野々村・前兵庫県議の号泣会見を取り上げる際、「政務調査費の疑惑に怒っているブログはみんな書くけど、どうしてこの事象が起きるのか、政治家はどうすればいいのかも書いている」といいます。

このあたりまさに本質を突いているな、と思うわけです。生存競争が激しい政治家の世界はポジショントークに終始して激賞またはdisり等の感情的な論評にとどまってしまいがち。しかし、ちゃんとファクトを掘り下げて解説したり、どうするのか提案を付け加えることで広がりを見せる、結果として差別化につながるわけです。

なお、企業広報的にも応用可能な話です。社長がブログ等で情報発信する際にネタに広がりをみせられるかは、社会性を意識して一つの事象から、読み手が関心を持ちやすいエリアにまで話を広げていく視点が求められます。去年の春、神保町界隈にある小さな出版社に「読まれる文章の書き方」的な本を出せないか相談に乗ってもらったことがあって、ライフネットの岩瀬さん等の経営者や、政治家のブログを分析の題材に使いたいと提案したら、「政治の世界は特殊な世界なので一般のビジネスマンと違う」と、けんもほろろなダメ出しをされたんですが、応対した編集者ボスは残念ながらこのあたりのことが分かってなかった。あ~あ、それこそこっちからダメを出してやりたいですね。東洋経済とか講談社あたりの優秀な編集者とは残念ながら違いました。

すみません、一瞬ぼやいてしまいましたが、「感情」×「スピード」×「社会性」の配分を上手にできるかが情報発信、コンテンツづくりのキモではないでしょうか。ブログやプレスリリースに関して付け加えるなら、「見出し」と「リードの文章」の工夫も求められるところです……と、たまには広報の領域のお話を書いてみましたよ。ではでは。

【お知らせ】あす7月24日(木)20時から「言論アリーナ」で私の司会放送分としては、久々に生放送やります。テーマはJリーグのアジア戦略。経産省からクールジャパン戦略の一つに位置付けられるまでになったサッカー界の取り組みについて、Jの担当者と談義します。詳しくはあとで告知が出るはず。よろしくー!

新田 哲史
Q branch
広報コンサルタント/コラムニスト
個人ブログ

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新田 哲史
アゴラ編集長/株式会社ソーシャルラボ代表取締役社長/NPO法人ICPF 情報通信政策フォーラム理事

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