入社1年目の教科書

2016年04月02日 20:00

e135118a-s4月1日、入社式を終えた後、2名の新卒と5名の中途入社組を対象に、「入社1年目の教科書」をテキストとした研修を行いました。彼らに話した内容は以下の通りです。

同書の冒頭にある3つのテーマに沿ってお話しします。

1. 頼まれたことは必ずやり切る
2. 50点でもいいから早く出せ
3. つまらない仕事はない
1. 頼まれたことは必ずやり切る

ここで伝えたかったのは「同僚から信頼される人材になれ」ということです。信頼される人には仕事が多く回ってきて、成長の機会が増える。さらに信頼を獲得することになる。だからこそ、組織に新しく加わったひとはまず周囲からの信頼を勝ち取ることが不可欠なのです。

それでは「信頼される人材」とはどういう人でしょうか?

皆さん、これまでの経験で「あの人は信頼できる」と思った人がどんな特徴を持っていたか、思い出してください。
「嘘をつかない」「誰に対してもフェア」「約束を守る」「必死に努力する」「きっちりしている」「利己的でない」「人の悪口を言わない」などなど

一つの正解があるわけではないですし、「頼まれたことは必ずやり切る」というのはその一つの例に過ぎないので、自分がなりたい「信頼される人材像」を考えてみるのが大切だと思います。

新卒であれ中途であれ、新たに組織に加わった人のことは皆よく見ているし、評判は瞬く間に社内外に伝播します。職業人としての「信頼」はビジネスパーソンとしてもっとも大切な資産であり、それを構築していくことがキャリアを積んでいくことと同義なのです。

2. 50点でもいいから早く出せ

大学を出て最初に就職した会社で鬼マネージャーで有名な人がいました。仕事はよくできるがロジカルに詰めてきて怖いので、皆は避けがちだったのです。その 人にこう言われました。「岩瀬さんほど頻繁に僕に相談に来る人は初めて」。次の職場では上司に次のように言われました。「大企業の若手は上司に花丸100 点をつけてもらいたがるが、岩瀬はレポートを真っ赤っかにして返すと喜んで持って帰っていた」。

ここで共通するのは「上司に褒められるためではなく、お客様にいいものを届けるために仕事をする」という姿勢と、「いいアウトプットを出すために、上司の力を上手く引き出す」ということです。

仕事は一人でやるものではあり ません。人の力を上手に借りることは職業人として重要なスキルです。学校の試験で人の力を借りたらカンニングになりますが、ビジネスの現場ではお客様が喜べば誰に助けてもらってもいいわけです。

もっとも、「人の力を借りる」というのは決して簡単なことではありません。「助けてあげよう」と思ってもらえる人間関係を日頃から構築できていること。自分でできることはやり尽くしてから相談すること。自分に何ができて何ができないかを知ること。周囲の人の得意・不得意をよく理解すること。これらが備わって、初めて多くの人に助けてもらっていい仕事ができるわけです。

3. つまらない仕事はない

スポーツ競技のように身体能力を競うものであっても、メンタル面が結果に与える影響は極めて大きい。それでは、頭を使って成果を出す仕事をしている我々にとってはもっと大きいのではないか。そうであれば、自分がいいパフォーマンスを出せるよう、心と身体の状態を整えて仕事に臨むことが、極めて大切になります。

色々な仕事を経験してきて、また色々な人を見てきて思うのですが、「楽しい仕事」「つまらない仕事」があるわけではありません。そこには「仕事を楽しくできる自分がいるかどうか」です。有名なレストランを経営する友人が僕の文章を読んで言ったこと。「俺たちなんかずっとジャガイモの皮をむいてばっかりだよ!

以上の3点をまずは気をつけながら、成果を出し、成長を続けられるプロフェショナルになってください。

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編集部より:このブログは岩瀬大輔氏の「生命保険 立ち上げ日誌」2016年4月2日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は岩瀬氏の公式ブログをご覧ください。

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岩瀬 大輔
ライフネット生命保険代表取締役社長

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