朝日の田井中雅人記者の「第2の慰安婦問題」

2016年04月03日 01:18

放射能デマもネタ切れになって、やっと朝日新聞の「プロメテウスの罠」が終わったと思ったら、今度は「核の神話」という連載が始まった。出稿している「核と人類取材センター」の実態は田井中雅人という記者ひとりだが、彼のデマは石井さんの記事にある鼻血の話だけではなく、Togetterにまとめられている。

この動画では、福島で復興の援助をしているエートスばかりでなく、ICRPまで「国際原子力ロビーの回し者」として攻撃し、国連の調査結果を「原発推進派の捏造した数字」と否定して、独自の「推定」でそれよりはるかに多くの放射線が福島に降り注いだと主張している。その科学的根拠は何もない。

彼は「学校での放射線量が新潟の6千倍以上」という記事をRTしているが、これは『週刊プレイボーイ』の記者が市販の線量計で適当に測った結果だ。朝日新聞はいつから『プレイボーイ』の孫引きで記事を書くようになったのか。

彼の引用しているIPPNW/PSR報告書なるものも、反核団体が何も実測しないで書いたもので、25000人の原発作業員が放射線を浴びた(当たり前だ)とか、116人の子供に甲状腺癌が発見された(疫学的には通常値)といった二次情報だけを根拠に「発癌の増加は9600人から66000人に上るだろう」と推定している。

さすがの田井中記者も、まだこのでたらめな報告書を記事にはしていないが、国連の調査でゼロとした余剰発癌率をこのように誇大に推定する医学的・統計的根拠は何か、専門家に追及されるだろう。甲状腺癌についての津田敏秀氏の間違いだらけの論文は、学界から批判を受けて葬られた。

原子力をめぐる状況は大きく変わった。かつては放射能の恐怖をあおる上杉隆や岩上安身などがマスコミの人気者だったが、上杉は裁判で嘘つきと認定され、岩上は注文が来なくなって破産した。今ごろ出てきた田井中記者がこういうデマを流し続けると、朝日にとって慰安婦問題なみの大スキャンダルになるだろう。

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