辛坊氏は早とちり⁉︎蓮舫氏の二重国籍否定は事実と違う可能性

2016年09月05日 06:00

読売テレビ「ウェークアップ!ぷらす」で蓮舫さんが「二重国籍」の可能性が指摘されているという報道を否定されたということの解説をすでにこの欄で書いたが、その後、正確なテキストが入手でき、また、ネット上で寄せられた情報をもとに検討した結果、2点について事実に反する可能性が高いことも明らかになったので、より正確にお伝え、解説する必要があると思い改定する。

蓮舫氏と辛坊治郎氏のやりとり再録

辛坊「結論によってはどうでもいい話だと思うんですが、一応、蓮舫さん伺っておきます」「週刊誌やネットで二重国籍で台湾籍をお持ちなんじゃないかっていう話があります、これについては?」

蓮舫「今そういう噂が流布されるのは、本当に正直悲しんです」「国連の男女差別撤廃条約を、日本が批准をして、唯一改正をしたのが…」

辛坊「いやもう、一言なんです!一言『違う』というならそれだけの話ですから」蓮舫「私は生まれたときから日本人です」「(台湾)籍抜いてます」

辛坊「いつですか」

蓮舫「高校3年の18歳で日本人を選びましたので」

辛坊「わかりました」「これに関してはデマだということは、お伝えしておきたいと思います」

事実に反する可能性が高い2点

①「生まれたときから日本人」といってますが、普通に考えると生まれたときからずっと父の国籍である中華民国籍だったはずで、17歳のときに法律が改正されて日本国籍を二重国籍のひとつとして獲得したはずだ。(生まれたときに、両親が入籍しておらず母親の籍に入ったというなら別だが、そういう話はない)

②蓮舫さんは「いつ台湾籍を離脱したか」と聞かれて「高校3年の18歳で日本人を選びましたので」といったのですが、日本国籍選択宣言だけでは中華民国籍は抜けないのだ。

そこで、好意的に解釈して、そのあとすぐに離脱手続きをしたということかもしれないと思った視聴者もいた。

ところが、その後、中華民国の国籍離脱は、蓮舫さんの場合、20歳からしか可能でなかったらしいことが明らかになった。

となると、蓮舫さんが18歳で国籍選択宣言の手続きで日本国籍を選択したのち、とりあえずは、違法だがやむを得ない二重国籍となり、20歳になったところで、中華民国内政部の許可を得て,二重国籍を解消したというのが最短の二重国籍解消の時期になる。

その意味で、18歳のときに二重国籍でない日本人になったということはありえないはずであり、蓮舫さんのテレビでの発言は事実ありえないことになる。

その意味で、辛坊氏の「これに関してはデマだということは、お伝えしておきたいと思います」という発言は、専門知識が必要な問題だけにやむを得ない面はあるが、早とちりだったということになる。

今後の問題

誤解のないように改めて書き置くが、そもそも、二重国籍だなどと少なくとも私や夕刊フジ、アゴラの記事が書いたことはまったくない。「国籍選択宣言」をしたときには中華民国籍を離脱してなかったはずであり、その後、離脱していなければ二重国籍なので、いつ離脱したかを示して欲しいとしてきただけだ。

なににせよ、蓮舫さんは、国籍離脱手続きをされたと受け取られることをおっしゃったのであるから、ぜひ、まず、日時を明らかにされ、それを証明する書類を出されることで、疑念が晴れることになるので、それを期待したいと思う。

寄せられた情報によると、「国籍喪失証明書」というのが台湾にはあって書類発行のための料金も決まっているようである。

あとは、離脱手続きをされたとして、その時期が手続きのために要する合理的な範囲内だったかが議論されることになると思う。

もちろん、違法な二重国籍だったことがないとしても、蓮舫さんには、村田蓮舫という本名を使われないとか、日本文化に対する愛着を示されていないとか、尖閣について領土問題と表現されたように、日中間の国際問題についての見解などに問題があることに変化はない。

もともと、国籍問題についての疑念は、そうした問題を指摘し、蓮舫事務所ともやりとりするなかで、派生的に生じた疑問に過ぎないのである。

 

※アイキャッチ画像は読売テレビ「ウェークアップぷらす」2016年9月3日放送より引用(編集部)


編集部より;先日もお伝えしましたように、参議院議員会館の蓮舫事務所に対して反論・説明がある場合は当サイトにてご紹介する用意があることを通告いたしました。回答期限(2日19時)は過ぎておりますが、引き続き、事務所および代表選の蓮舫氏陣営から回答があれば対応したいと思います。

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八幡 和郎
評論家、歴史作家、徳島文理大学教授

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