新潟県知事候補・米山隆一氏の「一つの中国」論

2016年10月08日 18:36

2016100899071404新潟県の泉田知事がめでたく引退するあとを受けて、自民・公明推薦の森民夫長岡市長と社民・共産・生活推薦の米山隆一氏が立候補した。当初は森氏の圧倒的優勢とみられていたが、「柏崎原発の再稼動反対」一点張りの米山氏が追い上げているという。

米山氏といえば、9月10日のブログ記事で「一つの中国論」を繰り広げて八幡さんと私を名指しで攻撃した、お笑い男だ。こんなのを相手にするのも大人げないが、彼が当選して電気代が上がると困るので、簡単にみておこう。彼はこう書く:

中国国籍法9条の「外国に定住している中国公民で、自己の意思によって外国の国籍に入籍し、若しくはこれを取得した者」に該当し、かつこれまた台湾での手続きゼロで、中国国籍を自動的に失うことになるわけです。

ここで彼は「中国」という言葉を二つの意味で使っている。「中国国籍法9条」の中国は中華人民共和国(中共と略す)を意味するが、「中国国籍を自動的に失う」の中国は台湾(中華民国)だ。これを混同する人が多いが、この記事で引用されているように「中華人民共和国国籍法9条には様々な留保条件がある」と法務省もいっている。これは「中共の国籍法は台湾には適用しない」という暗号である。

もちろん法務省が、そんなことを公的にいうわけには行かない。中共が「一つの中国」を持ち出して攻撃するからだ。したがってこういうわかりにくい表現になるが、米山氏や朝日新聞記者のように頭の悪い人々には、その暗号が読み取れない。常識で考えればわかるが「中共の国籍法で台湾国籍が自動的に抜ける」などという人権侵害はありえない。中共の国籍法が在日台湾人に適用されたことなんか一度もないのだ。

それは他ならぬ蓮舫氏が、このブログ記事の3日後に「台湾国籍が抜けてなかった」と謝罪して「一つの中国」という(一時はヤフーニュースなどで言っていた)主張を撤回したことで明らかだ。米山氏の解釈が正しいのなら、彼女は「中共の国籍法で31年前に私の中国国籍は消滅していた」と胸を張ればいい。

ハシゴをはずされた米山氏は、その後この問題にコメントしなくなったが、その程度の知能の持ち主だということだ。まぁ新潟県知事は泉田氏の小さな脳でも12年も務まったのだから米山氏でも務まるだろうが、東電の利用者に迷惑がかかるので落選していただきたい。

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池田 信夫
アゴラ研究所所長 青山学院大学非常勤講師 学術博士(慶應義塾大学)

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