ブログと私

2016年12月15日 15:00

常見

感激。

BLOGOS AWARD 2016 銀賞を受賞した。

受賞理由は・・・。

社会の様々な問題を、自身の「労働」という専門・関心分野にひきつけて、ユーザーにフレンドリーな文体で継続的に執筆を続けていらっしゃいます。思い切った自撮り写真で見るものに勇気を与え続ける、若き老害の星です。

とのことだが・・・。BLOGOS編集部には感謝の想いしかないのだが、いきなり1点、事実関係の間違いを指摘させて頂こう。「思い切った自撮り写真」とあるが、私のブログに載っている、私が写っている写真の95%は他の人に撮ってもらったものなのだ。

私は自撮りが下手くそな人材なのだ(ちなみに、今どきの学生にとって”写真が上手い”というのは、自撮りが上手いという意味なのだ。忘年会の話のネタにするといいぞ)。毎回、一緒にいる人、妻やアシスタントや、会食でご一緒させて頂いている人、店員さん、通りがかりの人などにお願いして、写真を撮ってもらっているのだ。

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また「思い切った」というのもまた違って。いつも自然体なのだ。まあ、就活生のように自分の強みを分析してみたところ「かわいらしさ」「華があること」ということに気づいた。いや、マジで。イベントやラジオに呼ばれるのも、実はこれは関係しているのだと思っている。暗いもん、普通の専門家って。物事について苦言を呈する際などに、少しでも和むように、それなりに気をつかっている。これまた余談だが「私の強みはかわいらしさだ」「華があることだ」と思い続けたら、だんだんお洒落な人認定されているようで。嬉しいな。

受賞コメントは、こんな感じでまとめた。

無神論者の僕が、珍しく神に感謝している。普遍的・根底的矛盾に向き合い、非妥協的に闘うべく、散弾銃を撃つ。書くとは、そういうことだ。
社会の解釈を超えて、変革へ。断固たる闘争に起て!沈黙という暴力、支配の空気に服従するな!腐った魂を蹴り上げろ!時代を変える旅に出よう。僕と一緒にね。さあ、そのドアを開けよう。

一人だけ檄文調で、途中からポエムで浮いてしまったのだが、そんなことはどうでもいい。思ったことを思ったように書いただけだ。いつものように。

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個人ホームページを開設して21年。
ネット上で日記のようなものを書くようになって16年。
ブログを始めて12年。
ネットニュースライターになって10年。
そして、来年は著者デビューして10年。

まだまだ、物書きのプロになったという実感はない。基礎力もかっちりしていないし。なんというか、年々、自分の中途半端感が辛くなってきた時期もあった。転職や加職を繰り返し。いつもその道何十年という人と一緒になり。勝てるわけもなく。でも、今後もこの「中途半端感を極める感じ」でむしろ勝負するんだろうな。

ただ、言えるのは、このブログに関しては、「その時、思ったことを思ったままに書く」という、喜怒哀楽に赤裸々である、感情的なブログであることにこだわってきた。時に政治経済のことを書くかと思いきや、美味しかったもの、買ってしまったものの話も書く、という。

BLOGOSやアゴラに配信されるようになったり、他にも転載依頼などがきたりするのだが、このブログに関しては、何のために書いているかというと「自分のため」に書いているのであって、私はこのブログに関しては恐ろしく読み手のことを考えていないのだ、申し訳ないけど。

他のサイトに配信された時には「個人ブログ並みのエントリー」というご批判を頂くが、いや、個人ブログだし。「大学の先生なのに論理的でない」なんて言われるが、論理的に書いてないし、この場では。「こんなの書いてお金もらっているなんて」というツッコミもあるが、このブログは恐ろしいほどカネになっていない。本当、ポイントカードがたまったレベルでAmazonのギフト券が出るくらいだ。PV数も月4、5万だ。

いや、会社員のことはブログのノウハウみたいなものを読んだり、読まれる工夫をしたこともなくはないし、今年の秋からは、自分の文章の練習と思い、何かオピニオン系のエントリーを書くときは、天声人語調で、書くようにしたこともあったが。PVを上げるテクニックなんかも使っていない。

受賞の報告を、母親に電話でしたところ、珍しく褒めてくれた一方で「書くテーマを選べ」「あの写真はいかがなものか」というコメントを頂いたのだが、まあ、でも、これはしょうがないのだ。

お金をもらっているサイトの連載ではもっとかっちり書くのだけど、このブログは、幼い頃レゴブロックと読書にハマったように、私にとっての最高の娯楽で。要するにこれは自己満足なのだ。誰にもしばられたくないのだ。ただ、その自己満足に拍手をしてくれる人、賛同しなくても気にかけてくれる人がそれなりにいて、今回の賞につながったのだと思う。

ありがとう。

みんなも、人に認められるとか、カネになるとか考えないで、自分の喜怒哀楽について赤裸々であるといいと思うよ。

さあ、今日も水平線を目指すよ。


編集部より:この記事は常見陽平氏のブログ「陽平ドットコム~試みの水平線~」2016年12月15日の記事を転載させていただきました。転載を快諾いただいた常見氏に心より感謝申し上げます。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、こちらをご覧ください。

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常見 陽平
千葉商科大学国際教養学部専任講師

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