講演会終了後。
質問と真っ先に手を挙げるから、熱心な人かと思いきや、会場からは、「あ~あ、またか」という空気が漂う。
質問と言いながら、自分の意見を延々と述べるだけの人。何が聞きたいのかさっぱり分からない人、何度も何度も同じようなことを聞き返す人が、たまにいる。
みんなの時間を使っているという意識が非常に乏しい。そういうことをするのは、だいたい、元校長、元議員・・・「先生」と呼ばれていた方だ。みんなの前で挨拶をすることに慣れて、いつも誰もが自分の話を聞くのが当たり前だと思っているのかもしれない。
そして、他の人たちは、疲れ諦め発言しなくなってしまう。いずれ会議にも参加しなくなる。
こういう質問をしないような場や雰囲気を作ることもとても大切だが、もう一つ大切なことがある。
「裸の王様に、裸ですよ」と、伝えること。
元●●なんてちっとも偉くない。今、何をやっているかが大切だ。そして、今チャレンジしている人を応援する文化をつくることだ。
ちなみに、僕は、会場を見渡して、今日は危ないなと思えば、講演の途中に、笑いながら牽制することにしている。
「たま~にいるんですね。終わった後に、質問と言って、自分の意見を延々と述べるだけの人、何が聞きたいのか分からない人、何度も何度も同じようなことを聞き返す人。まぁ、今日は、そういう人はいないと思いますが(笑)、こういう人が地域をダメにするんですよ。」
というと、みんな笑って頷いてくれる。そのあとには、さすがにそういう質問が出たことはない。
<もっと知りたい!>
●年齢序列という罠
●30にして老害にならない。
<井上貴至(長島町副町長(地方創生担当)プロフィール>
http://blog.livedoor.jp/sekainotakachan/archives/68458684.html
<井上貴至の働き方・公私一致>
東京大学校友会ニュース「社会課題に挑戦する卒業生たち」
学生・卒業生へのメッセージです!
http://blog.livedoor.jp/sekainotakachan/archives/68581524.html
編集部より:この記事は、鹿児島県長島町副町長、井上貴至氏のブログ 2016年12月27日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は井上氏のブログ『「長島大陸」地方創生物語~井上貴至の地域づくりは楽しい~』をご覧ください。