「歴史修正主義」というレッテル貼りはやめよう(神谷匠蔵さんへのコメント)

神谷さんの記事には「西欧では歴史修正主義に『言論の自由』は認められていない」という重大な事実誤認が含まれていたので、その部分を削除しました。結果的に意味不明な記事になっていますが、それはこの記事の論旨が誤っているためです。

彼がリンクを張っている欧州人権裁判所の文書は個別の判決の分類であり、日本でも名誉毀損が憲法21条(表現の自由)の例外とされる場合があるのと同じです。歴史修正主義一般について言論の自由一般を禁止する法律は存在しない。「歴史修正主義」という曖昧なレッテルで言論弾圧するのは、まさにヒトラーと同じ人権侵害です。

日本では、慰安婦問題や日韓問題について事実にもとづいた議論をする人に対して、朝日新聞などが「歴史修正主義」というレッテルを貼って排除してきました。これが日韓関係を取り返しのつかないほど破壊してしまったのです。

そもそも歴史を「修正」して何が悪いのか。史実はつねに修正されるものであり、かつて戦時中に100万人が「強制連行」されたと信じられていた朝鮮人は、今では数百人と修正されました。こうした事実を拒否して「日帝36年」などの神話を修正しないのが韓国です。

他人の言論がおかしいと思うなら、その内容に論理的に反論すればいい。「歴史修正主義」などというレッテル貼りは、自由な言論を阻害するものです。アゴラはあなたのような脅迫には屈しないし、そういう脅迫を許さない。これはイエローカードです。

追記:神谷さんの反論はますます意味不明なので、削除しました。彼は「歴史修正主義」を「ホロコースト否定論」の意味で使っているが、とんでもない話。南京事件や慰安婦問題をホロコーストと同列に扱うのは悪質な魔女狩りです。