「加計ありき」と叫ぶだけできちんと調べない桜井議員

2017年07月31日 06:30

加計学園問題を追及する桜井充氏(民進党サイトより:編集部)

桜井充民進党参議院議員が閉会中審査でオープンキャンパスに言及したことについて加計学園が抗議コメントを出したと、産経新聞が7月27日に報道した。同じ産経新聞の書き起こしによれば、加計学園岡山理科大学がオープンキャンパスで獣医学部開設を説明したことを、桜井議員は「設置審で認められてもいないのに、どうして学生に言えるのか。おかしな話だと総理は思わないか。問題があるとそう思わないか。」と質問している。

あーあ、なぜ桜井議員はきちんと調べてから質問しないのだろうか。

富山大学は都市デザイン学部の開設をサイトで広報している。島根県立大学は松江キャンパスに新学部が開設されると、大妻女子大学は健康美学部健康美学科について案内している。国立公立私立を問わず2018年4月開設予定の新学部について今から広報しているが、いずれも「設置審で認められてもいない」段階である。加計学園だけがフライングで広報したわけではない。

なぜこのような広報がまかり通るのか。それは大学設置・学校法人審議会の審査が遅すぎるからだ。8月末に認可の結論が出てから校舎を建設するのでは間に合わない。受験生は夏休みに受験校をおおよそ決めるので、それまでに知らせておかないと受験生が集まらない。パンフレットを配布したから加計ありきと見なすのは間違っている。

文部科学省は認可前の校舎の建設も広報も大学側の自己責任であるという立場だが、実態は違う。文部科学省が申請を受け付け事前審査が済めば間違いなく認可は下りる。学部等新設の場合には開設およそ1年前の3月に申請を受け付けることになっているが、その前に文部科学省が予備審査し、了解が得られた場合だけ正式な申請を提出できる仕組みになっている。

つまり、大学設置・学校法人審議会の審査は形だけ。文部科学省による予備審査・事前審査が最大の関門である。行政の裁量が入りやすいこの仕組みの問題点について、桜井議員は前川参考人に質問してほしかった。

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