二重国籍で「代表は○」不倫だと「幹事長は×」の民進党

2017年09月07日 08:40

民進党サイトより引用(編集部)

民進党は二重国籍がバレても代表になれるが、不倫は疑いだけでも幹事長になれないというのが面白い。

前原誠司新代表は、山尾志桜里衆院議員を幹事長に一度は内定したものの、一転無役となった。党内の経験がなく他党との話し合いや候補者調整など無理という声もあったが、そんな事は最初から分かりきったこと。

ガソリーヌ問題も問題だが、「日本死ね」などという恥ずかしい妄言を拡散した罪だけで政治家失格だと思うし、夫君のビジネスにトラブルもあるようだが、再び炎上する事は覚悟の上だっただろう。

となれば、身体検査で何かあったかと思ったら、文春砲だった。しかも、不倫疑惑、それも、テレビや小林よしのり氏の「ゴー宣道場」でも活躍中の年下スター弁護士、倉持麟太郎氏がお相手。福山哲郎氏やシールズ奥田氏らと共著もある人物らしい。週刊文春によれば次のような経緯があったようだ。


8月28日 午後8時に倉持氏と彼の管理下にあるマンションで会い午前4時半まで過ごす

8月31日 イタリア料理店で食事後にマンションで午前2時半まで過ごす

9月2日 名古屋で一緒に集会に参加したあと新幹線で一緒に帰京。品川駅で別々に別れた後、ホテルで落ち合い翌日早朝まで滞在。

9月3日 倉持氏を訪れたあと自宅まで車で送られその直後に文春の突撃取材を受ける


今井絵理子参議院議員の場合でも斉藤由貴さんでもそうだが、不倫関係が本当にあったかどうかなんぞ現場の動画を一方がリベンジポルノで公開するとか、二人のメールのやりとりでも出てこない限りは疑惑でしかない。

決めつけはいかがかであって、「不倫と邪推されても仕方ない事実があった」ということで留めるべきだろうし、それを前提に社会的責任は問われるべきものだと思う。それ以上に追及できるのは、配偶者だけだし、配偶者や家族が望まないなら彼らを余計に傷つける。

そして、社会的責任ということでは、その社会がどの程度のモラルを求めるかだが、私はフランス派だからこういうことに余り厳しいのは好みでない。しかし民進党と山尾氏の場合は、これまで他の政治家の不倫をつかまえて厳しい追及をさんざんしてきたことから考えて、巨大ブーメランを甘んじて受けるべきだと思う。

ただし、民進党が二重国籍を認めていた蓮舫氏を代表に選び、詳細が判明してもそれを理由に辞任させなかったことと、不倫の疑惑だけで幹事長にしないことは、あまりにも不均衡ではないか。

特に、山尾氏は二重国籍問題について、党内で極めて明快に正論を吐いていたというようなことを聞いている。それだけに、理不尽とこの扱いの差を憤る権利があると思うが、「日本死ね」というのが、それに同情する気をなくさせてしまう。

ただ、文春のおかげで就任以前に阻止できたのは、民進党にとって幸いだった。幹事長になった大島敦氏は、民進党のなかで極めて真っ当な政治家と誰しもが評価している。最初から彼にしたら、山尾氏のような花のある人をといわれただろうが、こういう経緯だからみんな支持してくれる。存外、民進党でまっとうな人が評価される第一歩になればいい。

民進党に人がいないのではない。まっとうな人や仕事が評価されない、じっくり人を育てようとしない事が問題なのだから。

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八幡 和郎
評論家、歴史作家、徳島文理大学大学院教授

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