「人生100年時代の楽しい働き方」シンポジウムで聞いた楽しい意見

2017年12月07日 06:30

「人生100年時代の楽しい働き方」シンポジウムが無事終了した。登壇者の発言・会場からの意見は示唆に富んでいた。

「労働慣行」という言葉に象徴されるように、働き方は法制度よりも慣行に縛られている。「すみません、子供が熱を出したので先に帰ります。」という社員に対して発する、「すみません、なんて言わなくていいよ。」という先輩の一言が労働慣行を壊していく。

政府は「働き方改革」に取り組んでいるが、「働き方改革」という言葉が社会に「雰囲気」を作り出し、「長時間労働はやめよう」などと多くの企業が動き出したのはよいことだ。

フリーランスや副業という形で楽しい働き方を実現した登壇者は、自分が働くことでどのように社会に役立つか、自ら考えることの重要性を強調した。働き方が変わっていくこれからは、一人ひとりが「個人としてのビジョン」を持つ必要がある。

ビジョンを持って企業を飛び出しても、すぐに安定した働き方ができるわけではない。増してや官庁を辞めて政治家を志しても当選できるとは限らない。楽しい働き方の実現には、この苦境の期間が乗り越えられるように、家族の支えやフリーランス仲間との助け合いが重要である。

働き方改革は、始業から終業までいっせいに働くという今までの働き方を変える。フリーランスや短時間労働・テレワークなど、高齢者・障害者・病人・外国人など、多様な人々による多様な働き方を受け入れる必要がある。しかし、企業の多くは多様な働き方をどう受け入れればよいのか知らない。この点では、多様な労働に関するガイドラインを整備するなど政府には果たすべき役割がある。

登壇者と聴衆合わせて60数名と小ぶりなシンポジウムであったが、議論したことには重要な示唆が多かった。

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