全米の成人肥満率、最新版:中国とアツアツなアノ州が1位を奪取

2017年12月20日 06:00

「一年の計は元旦にあり」とのことわざにある通り、新年に目標を立てる方が多いのではないでしょうか?アメリカ人も同様で、「new year resolution=新年の抱負」との言葉がございます。

2017年に米国人が挙げた「新年の抱負(new year resolution)」1位は、“ダイエット・健康的な食生活”で21.4%と、2位の“自分磨き”を10%ポイント近く引き離しました。成人肥満率(体重と身長の関係から肥満度を示す体格指数、BMIが30以上)の高さが背景にあるのでしょう。米国疾病予防管理センターによれば、米国の成人肥満比率は2000年の30.5%から2016年に39.6%へ上昇していました。OECD加盟国で文句なしの1位であり、加盟国平均の19.5%も大幅に上回ります。

というわけで、全米成人肥満率ランキングの最新版をお届けしましょう。2016年の結果は、以下の通り。肥満率を含め数字は全て2016年で。黄色の枠は貧困率が全米以上、1人当たり所得が全米以下、白人比率が全米以上となります。

2017年版:住みやすい都市ランキング”で上位に送り込んだコロラド州、マサチューセッツ州、カリフォルニア州、ユタ州は自然や教育環境に恵まれた州で、成人肥満率が低いことが分かります。また、北東部と西部の州が目立ちました。

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(作成:My Big Apple NY)

全米の州の折り返し地点は、成人肥満率30%乗せの分水嶺でもありました。ほとんどが中西部、南部で占められています。

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(作成:My Big Apple NY)

全米肥満率のトップ10は、こちら。成人肥満率が低い州と真逆で、“2017年版:住みやすい都市ランキング”下位の入った州が並びます。

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(作成:My Big Apple NY)

2013年版で1位だったミシシッピ州が2位に陥落し、ウエスト・バージニア州がトップを奪取してきました。なぜウエスト・バージニア州で、成人肥満率が高いのでしょうか?一因に、その経済構造が挙げられます。米国の経済構造をみると、その他を除き1位が金融・保険・不動産・リースがトップで21%を占め、2位が専門サービスと政府で12%、3位が教育・健康・社会福祉で8%、5位が鉱業で1%となっています。ウエスト・バージニア州はというと、1位が政府、2位が金融・保険・不動産・リース、3位が鉱業で12%、4位が教育・社会福祉で10%、5位は専門サービスで14%でした。鉱業といえども、ウエスト・バージニア州は主に斜陽産業とされる石炭で生産量は全米トップなんですよ。同州は中国エネルギー大手の国家能源投資集団と837億ドルのディールにこぎ着けましたが、背景には構造問題による成長低迷が潜んでいたというわけです。

またランキングから、あらためて成人の肥満率と貧困には切っても切れない関係があることが分かりました。最新ダイエット法である遺伝子解析を駆使したサービスを利用するにも、お金が掛かりますからね。

(カバー写真:Tony Alter/Fllickr)


編集部より:この記事は安田佐和子氏のブログ「MY BIG APPLE – NEW YORK -」2017年12月19日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はMY BIG APPLE – NEW YORK –をご覧ください。

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