リテラが選定した論客ワースト10になぜか私もランクイン

2018年01月07日 11:30

「リテラ」という朝日新聞別働隊チックな電子メディア(朝日新聞と経営的には関係なし。内容的には朝日新聞的な偽リベラル的論理をご本家のように言葉のお化粧で本音を隠すことなく分かりやすく書いていて楽しいメディアだ)が1月4日に「この1年、安倍サマをかばいまくった安倍政権御用ジャーナリスト大賞!2017年」を発表して、なんでかしらぬが私も9位にランクインされている。

裁判で朝日から訴えられた文芸評論家の小川榮太郎はどこへ行ったかという声もあるが、「櫻井よしこや百田尚樹、小川榮太郎など、「カルト極右思想のアベ友」は相手にする必要なしと、最初から除外」しているのだそうだ。

大賞●田崎史郎(時事通信社特別解説委員)

本家御用の地位はゆるがず、安倍首相が憑依する「イタコ」化が進行

2位●松本人志(芸人)

安倍首相と仲良く焼肉でとうとう田崎スシロー化してしまった「権力大好き芸人」

3位●長谷川幸洋(東京・中日新聞論説委員)

自社の望月記者に人格攻撃の一方で“極右講演会ビジネス”で金儲け

4位●阿比留瑠比(産経新聞政治部編集委員)

デマを流しておきながら「朝日のフェイクニュース」と言い張る厚顔無恥

5位●三浦瑠麗(国際政治学者)

ついに安倍会食デビュー!「どっちもどっち論」で御用学者の実態を隠す曲者

6位●有本香(ジャーナリスト)

ネトウヨ村から地上波に侵食! 森友問題で「辻元デマ」を垂れ流し

7位●須田慎一郎(ジャーナリスト)

安倍首相と一緒になって前川バッシングに励む「トバシ」ジャーナリスト

8位●岩田明子(NHK政治部記者、解説委員)

NHK社会部の“加計スクープ”を握り潰した「総理にもっとも近い記者」

9位●高橋洋一(経済学者)、岸博幸(慶應義塾大学教授)、八幡和郎(評論家)

加計を擁護し「前川は官僚のクズ」と罵った元官僚たちの特区ビジネス

10位●八代英輝(弁護士・『ひるおび!』コメンテーター)、恵俊彰(『ひるおび!』MC)

八代「安倍首相を信頼できない国民が無責任」…露骨な“忖度ワイドショー”

殿堂入り●山口敬之(元TBS記者、ジャーナリスト)

このなかには、一緒にされたくない人も何人もいるが、テレビなどで朝日新聞チックな見解を否定する意見を言う人物は思想内容は様々でもみんな邪魔者だという発想で書いたらしい。この記事を見て、「リテラの記事が初めて役に立った」「信用できるジャーナリストのTリストとして最高」などとネット上では人気沸騰である。

たしかに、朝日新聞かほかのマスメディアひとつと、このリストの人のいうことをネットで検索すれば、ほかの日本の媒体は読まなくて同じようなものだから構わないかもしれない(朝日新聞とアゴラとならもっと上質な知識が得られると思う)。

ただ、ここに載っている私の加計学園問題についての記述は間違っていると思うので、正しておく。

加計学園による獣医学部新設は岩盤規制に穴を開けただけという安倍首相の詭弁を「正論だ!」といい、「総理のご意向」文書を本物だと証言した前川喜平・前文部科学事務次官に対しては「負けた文科省の遠吠え」「官僚のクズ」「クビにされた恨みを晴らすためにやっている」などと罵ったのは、大蔵省・経産省・通産省出身である元官僚の安倍政権応援三羽烏だ。そんな彼らはテレビにもコメンテーターとして出演し加計問題の矮小化に必死になったが、なかでも八幡氏は『バイキング』(フジテレビ)で「私がもし前川さんで(総理の)ご意向を聞いたということになったら、『それは困ります』と言って大臣のところへ言いに行く」などと主張。さすがにこの言い分には他のゲストからも「言えないよ〜」と声が上がり、MCの坂上忍も「言えますか? それ。総理大臣だよ、最高権力者ですよ?」と呆れかえった。ちなみに、声高に「国家戦略特区で岩盤規制を突破」と言い張ってきた高橋氏と岸氏には、国家戦略特区の制度を利用したビジネスに関与していた疑惑もある。

と訳の分からんことを書いている。

「私がもし前川さんの立場で(総理の)ご意向を聞いたらということになったら、『それは困ります』と言って大臣のところへ言いに行く」といった趣旨のことをいったのは、第三者から大臣を通さずに「総理はこういう意向である」というようなことを聞いたら、

そのことはまず大臣に報告しないわけにはいかないという文脈だった。

そのうえで、大臣と総理が本当にそういう意向なのかとか、もし、そうならどう対処すべきか相談するという当たり前のことをいっただけである。大臣を飛ばしてしまって総理の意向を次官が忖度して方向を決めたらまずいのである。まして、大臣は安倍側近の松野氏だったのだから、総理は大臣を通して影響力を行使するはずで不自然というものだ。

そして、次官が自分としては反対だというなら、「大臣。人を通じて総理の意向はこうだとかいってきたのですが、本当かどうかも分かりません。また、本当だとしても、こういう問題があって困ります。どうしたものでしょうか」と相談するだろう。

そうしたら、大臣は「自分に任せておいて欲しい」とか「放っておけ」とか「総理は自分でいえないが本音はそんなところだからその通りにしたら」とか指示するのである。

総理の意向として聞いたことを次官が大臣に隠してこそこそ行政を運営したら、それこそ大スキャンダルである。

そういう指摘をしたら、「えーっ」とはいわれたが、論理必然のことだからとくに具体的に反対されたわけでない。ともかく、組織で当たり前のことだからだし、前川氏が大臣に総理の意向らしいと聞いてそれを大臣に報告しなかったとしたら、前川氏が総理の強い意向だとは評価しなかったからだろうという証拠でもあると私は指摘していたのだ(部下からそう聞いても誰かが誇張した伝言ゲームと判断したということ)。

朝日新聞など自称リベラル系マスコミでは、社長の意向と称して第三者から聞いた話を、直属の上司に隠して紙面に反映させるのであろうか?まあ、北京政府の意向についてはそういうことがありそうな気もするが普通はそんなことあるまい。

それから私は、高橋洋一氏や岸博幸氏とは、一緒にしてほしくない。別に彼らとは思想が違うということだけでなく、あの件で私が問題にしていたのは、特区とかそういう問題だけに限らず、文部科学省の岩盤規制が日本の教育、文化、スポーツから経済社会にいたるまでをいかに歪めているのかを、その歴史的、構造的な問題にさかのぼって指摘していたはずで、加計問題がごときゴミみたいな話にとどまるスケールの小さな議論はしていたつもりないからである。

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八幡 和郎
評論家、歴史作家、徳島文理大学教授

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