右から吹き荒れる「岩屋おろし」の風:安倍政権のアキレス腱に

2019年06月03日 11:31

韓国軍による自衛隊機へのレーダー照射を巡る岩屋毅防衛相の対応に、日本国内の保守層の不満がマグマのように貯まりつつある。岩屋氏は1日、アジア安全保障会議のために訪れたシンガポールで、韓国の鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)国防相と、問題が起きてから初めて会談した。

韓国・鄭景斗国防相(左)と会談する岩屋氏(右)=防衛省サイト

しかし、韓国側が「事実無根」とこれまで通りの主張を述べたのに対し、岩屋氏が再発防止を要求したのに止まるなど、事実上の「棚上げ」に。朝日新聞によれば、岩屋氏は会談後「未来志向の日韓防衛当局間の関係を作っていくため一歩前に踏み出したい」とまで述べたという。

この岩屋氏の発言などに対し、ネットでは、保守層からは「岩屋は頼りにならない」「そんな弱腰では相手がいつまでもつけあがるだけ」などと反発の声が一斉に上がった。

アゴラでも、高橋克己氏がけさの寄稿で、会談後の岩屋氏が相手方と笑みを浮かべて写真撮影に応じていることに「世界中に拡散する写真撮影でこんなニヤけた表情を撮られるような人物に、筆者は日本の防衛を任せたくない」「『3人産んで』の桜田さんより100倍質(たち)が悪い」などと酷評している。


また、ジャーナリストの門田隆将氏も、問題を棚上げして防衛協力を進める方針を確認したことについて、自身のブログで、

仰天した。それは「絶対にやってはならないこと」だからだ。韓国は「日本には何をやってもいい」と思い込んでいる。その国に「そのとおりです」という誤ったメッセージを送ってしまったのである。

と猛批判した。さらに門田氏は岩屋氏の政治的背景についても踏み込み、

岩屋氏は、政界では有名な「パチンコ族」である。パチンコチェーンストア協会の有力アドバイザーだ。ちなみに、日本のパチンコ業界は、韓国のハンギョレ新聞の報道によれば、「全体の6割」が朝鮮半島出身者であるそうだ。

などと韓国側に「甘い」理由を指摘。2月には、いち早く岩屋氏の更迭を提言しているが、

来たるべき選挙で安倍政権が手厳しいシッペ返しを受けるキーワードは「韓国である」ことをあらためて申し上げたい。一刻も早い「岩屋防衛相の更迭」を、そして真の日韓関係のために速やかな「制裁発動」を望む。

などと強硬な対応を安倍首相に求めた。門田氏といえば、5月26日にトランプ大統領が国技館で大相撲を観戦した際に櫻井よしこ氏らと会場にいて、トランプ氏が退席する際に握手して話題になるなど、いま注目を集める保守論客。そのブログは転載先のブロゴス経由で著しく拡散されている。

官邸サイト、防衛省サイトより

岩屋氏の韓国に融和的な姿勢をめぐっては、レーダー照射問題が起きた昨年12月の直後から、ネットの保守層の間では不満が強かった。しかし、一般のネット民だけでなく、門田氏のような保守論客も吹かせる「岩屋おろし」の風は着実に強まっており、どこかで主流の世論になる局面は出てくるのか。

これまでネットの保守層の熱烈な支持も背景に、モリカケなど政権への逆風を乗り切ってきた安倍首相にとっては、岩屋氏の処遇は参院選に向けた悩ましい問題になるかもしれない。

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