自民党が我欲で作った「特定枠」を見事にハック。れいわ新選組の戦略は素直にすごい

音喜多 駿

こんにちは、おときた駿です。

昨日も戦後処理、御礼の電話かけを中心に過ごした一日ですが、久しぶりに保育園のお迎えにいき、夕食も作って家族で食卓を囲むことができました^^

さて、選挙も終わりすでに論考は出揃っているところですが、れいわ新選組が「特定枠」を使って特別な配慮を必要とする方2名を参議院に送ったことについて、個人的な所感を述べたいと思います。

れいわ新選組ツイッターより:編集部

まず最初にこの戦略が発表されたとき、

「そうきたか!そんなのありか!!」

とぶっ飛びましたし、率直にその発想と実行力に舌を巻きました。

そもそもこの「特定枠」は、一票の格差を是正するために「合区」となって消滅した選挙区の国会議員を救済するため、国会議員の定数を無理やり増やして創設したものでした。

参考過去記事:
最低最悪の議員定数増へ。進次郎氏も賛成で、国会改革は後退必至か

まさに最低最悪の愚行であり、私も創設当初から大反対していたものです。

この制度・特定枠を、ALS患者や重度障害者に充てることで見事に「ハック」したわけです。

制度を作った自民党も、まさかこうした使われ方をされるとは夢にも思っていなかったでしょう。

ですが、自分たちが作った制度をルール内で活用することに文句が言えるはずもなく、これはれいわ新選組&山本太郎氏の完全な「一本勝ち」です。

もちろん健康状態などから、国会議員という激務に耐えられるのか?というご指摘は出てきますが、国会議員のあり方や働き方を考える上で大きな一石を投じることになりますし、私は基本的にそれらも含めてポジティブなことだと捉えています。

こうした特定枠も使い方に加えて、自らの落選も厭わぬ勝負に打って出た覚悟。

これらが重なったからこそ有権者に想いが伝わり、得票率4%以上・比例2議席という結果につながったのだと思います。

私はれいわ新選組・山本太郎氏とは経済政策を中心にまったく考え方が異なりますし、全面的に共闘することは決してありませんが、本気で社会を変えよう・自民党の横暴に一石を投じようとしている姿勢には敬意を表します

以前に地元・北区議外で聴覚障害者の議員が誕生した際、情報保障の整備についてサポートしたことがありました。

せっかく私も一員として、参議院が変わる瞬間に立ち会えるわけですから、この機会を前向きな変化にできるよう、協力できる面は積極的に協力していきたいと思います。

初登院でお会いできるのと、変わりゆく参議院の景色が楽しみです。

それでは、また明日。


編集部より:この記事は、あたらしい党代表、前東京都議会議員、音喜多駿氏のブログ2019年7月25日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はおときた駿ブログをご覧ください。