2019書籍ランキング(初秋版)の補足について

2019年09月05日 06:00

今回の「2019書籍ランキング(初秋版)」はスコア化をしたこともあり、様々な意見が寄せられた。今回は、1~3位までの作品について補足したい。

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1位『一瞬で人生を変える お金の秘密 happy money』(フォレスト出版)
日本でヒットして世界中で読まれている本は多い。しかし、ほとんどは翻訳本として、日本で人気が出て翻訳されたものにすぎない。本書は本田健さんが、英語版、日本語版の双方を執筆している。先行して英語版が発売され全米ランキングにインし、その後日本でヒットを記録した。背景を考えれば、新渡戸稲造の「武士道」以来の快挙ともいえる。

現在、書店にはマネー系の自己啓発書が溢れている。その内容はどれもが酷似し、多くは、本田健さんの影響を受けていると考えている。しかし、自己啓発本を読んだだけでは成功することはできない。本書は自己啓発のメリット、デメリットや意義を踏まえた上で、「happy money」という新たな展開を生み出した。これも快挙である。

2位『このことわざ,科学的に立証されているんです』(主婦と生活社)
語彙力がブームである。「大人にふさわしい語彙力をつけたい」というニーズがあるのだろう。語彙力そのものを解説した書籍は多いが、語彙を含め、ことわざを科学的に立証し解説した作品は初めてではないか。明治大学法学部の人気教授、堀田さん(言語学博士)がわかりやすく解説している。ことわざを科学的立証したユニークな構成に特徴がある。

3位『人生うまくいく人の感情リセット術』(三笠書房)
これまでにも、「脳科学理論」に関する本は、たくさん出版されている。既刊本にも様々な対処法は書かれているが、根本的な解決法までは書かれていない。感情の正体を理解し、感情をコントロールし、成果をあげる方法まで解説していることから、極めて実効性が高い作品といえる。「脳科学」と「心理学」に基づく科学的メソッドとして価値も高い。


本稿を書いている最中、昨日のランキングで4位で紹介した、『「A4一枚」から始める最速の資料作成術』(CCCメディアハウス)の著者、稲葉さんから重版の連絡をいただいた。

2019年3月出版なので約半年かかったことになるが、デビュー作の重版は嬉しいことだろう。「世の中に埋もれている優れた本を発掘すること」を目的としているので、著名人でなくても、魅力的な作品であれば可能な限り紹介している。このような報告は非常に嬉しいものである。心から、お祝いを申し上げたい。

なお、4位以下の作品については、次回以降公開したい。評価基準の統一化、精緻化の要望が多かったので、2019年からは以下の基準を適用し点数化によるレベリングをおこなっている。評価の基準や根拠などはこちらを参照いただきたい。完全なものではないものの運用しながら適正化を目指していきたい。

評価のレべリング】※標準点(合格点)を60点に設定。
★★★★★「レベル5!家宝として置いておきたい本」90点~100点
★★★★ 「レベル4!期待を大きく上回った本」80点~90点未満
★★★  「レベル3!期待を裏切らない本」70点~80点未満
★★   「レベル2!読んでも損は無い本」60点~70点未満
★    「レベル1!評価が難しい本」50点~60点未満
星無し  「レベル0!読むに値しない本」50点未満
2019年に紹介した書籍一覧

尾藤克之
コラムニスト、明治大学サービス創新研究所研究員

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尾藤 克之
コラムニスト、著述家、明治大学サービス創新研究所研究員

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