LINEでいつでも連絡がとれる時代に家族に置き手紙はありか

新しく出た、育児本でも触れたが…。あまり自分の夢を娘に背負わせるのはよくないなと思いつつ。ただ、想いは伝えたくなる。LINEでママに連絡をとれば伝言をしてくれる時代ではある。ただ、こういう時代だからこそ、文字や音声だからこそ伝わるものがあると信じている。

3泊4日の帰省→出張に出かけている。子供が生まれてから、ここまで家を空けるのは珍しいかもしれない。主夫なので、たくさんの料理をつくっていった。

一緒に置き手紙と花を。

パパは旅立ちます。しばらく会えません。でも、きっと元気でいられるでしょう。

北の空を見上げてください。パパはお星さまになって、きっと見守っています。

「出会った」ときの感動を今も覚えています。たくさんの赤ちゃんがいましたが、見た瞬間、「あの子だ!」とわかりました。

お別れにこの花を届けます。でも、キミの笑顔をこえる花はこの世にはありません。

パパはよい人たちとの出会いに恵まれて、生きてきました。
いろんな人がいて、みんないい。

幸せな世の中とは多様性と可能性のある社会だと思います。
日々、いちいち感動できる感性と体力を大切に。

仲間が泣いていたら、泣き止むまで一緒に泣いて、一緒に笑えるやさしい人になってください。

そして、この世の中に、キミがリベラルの鐘を鳴らしてくれることを、パパは信じています。

ママと、仲間、愛と勇気を大切に。

じゃあね!

パパ

…遺書みたいだな。蒸発する父親みたいだな。

このように、心が動く瞬間をいかにつくるか。大事にしよう。まあ、押し付けはよくないのだけど。


編集部より:この記事は常見陽平氏のブログ「陽平ドットコム~試みの水平線~」2019年9月6日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、こちらをご覧ください。