あっぱれ石野卓球さん!マスコミの取材手法とスポンサーのあり方

2020年02月09日 11:30

ここ数日、超話題になっていますが、ピエール瀧さんに対し執拗なマスコミの取材が、石野卓球さんによって明らかにされました。

石野卓球がピエール瀧宅に訪れたマスコミの手紙画像や動画を公開「執拗なストーキング」(まとめダネ)

卓球さんがツイートしたところによると、
「新・情報7daysニュースキャスター」「とくダネ」「女性自身」「Mr.サンデー」が、しつこく毎週ピエール瀧さんのご自宅を訪れ、手紙を投函したり、張り込みをしたり、奥さんにまで取材を迫ったとのこと。
まさに常軌を逸してますね。

こんなことが行われているとは全く知りませんでしたが、同様なことが今までも起きていたと思われ、何故、これまで誰も明らかにしなかったのか?

やはり地上波なんか相手にしていない卓球さんだからこそできたことなんでしょうかね。
みんな叩かれながらもTVに出たいと思うと、全面的に敵に回すわけにもいかない…
なんて葛藤が起きて、暴露することができなかったんでしょうかね。本当に勇気がありますよね、卓球さんって。

しかし、こんな迷惑な取材でワイドショーや週刊誌が成り立っているなら、薬物事犯とストーカーメディアではどっちが社会悪なんでしょうか。答えは歴然としていますよね。

瀧さんの奥様は一般人ですし、ましてや思春期のお子さんもいらっしゃると聞いています。
自宅にこんな人たちに押しかけられていたら、おちおち外出もできないし恐怖ですよね。学校のお友達のところに遊びにも行かれないし、お友達が遊びに来ることもできなくなっちゃいます。私も年頃の子供がいるので、その恐怖と不自由さは察してあまりあります。

最近つくづく思うんですけど、こういったワイドショーのスポンサー企業って、何を考え、どういう判断で番組を応援しているのでしょうか?

薬物事犯など不祥事を起こした人に対して、徹底的に叩きまくるのが最近の風潮ですけど、この綺麗事リンチは「スポンサーが求めているからやっている」とよく言われるじゃないですか。

逆に言えばですよ、こういうスポンサーたちというのは、「水に落ちた子犬を集団で叩くような、リンチショーを応援している企業」ってことになりますよね。もしくは「弱っている人、弱みを持つ人を暴き出し、みんなで村八分にしようキャンペーン!を張る企業」とも言えます。

そしてそのショーを面白く過激に見せるためには、ご家族の平安な暮らしを脅かそうとも、その手法には一切お構いなし企業でもあるわけです。

製作費削減の時代と言われるようになって、こういった情報番組という名の似たようなワイドショーばかりが制作されていますけど、大企業の広報担当は、いい加減こういった劣化番組をスポンサーすることの是非について、協議されたらいかがでしょうか?

第一、この世の人たちはそんな綺麗事ばかりを求めてやいないし、ワイドショーを見ている世代ってそれこそ人生の危機に何度も出会い、人には言えない家族の問題を沢山抱えていると思うんですよね。

そういう人たちが、綺麗事ばかり見せられたらどんどん追い詰められてしまうと思います。
だからこそ日本って自己責任論がまことしやかに信じられていて、援助の手をつかめる人が少ないのではないでしょうか?新聞やテレビでしか情報を得られない、情弱世代はまだまだ沢山いますからね。

そもそも何の問題もない人たちには、情報提供は必要ないわけで、公共の電波を使うなら、むしろ薬物問題を抱えているご家族や、犯罪を犯してしまった人たちがいるご家庭など、様々な困難な状況にあるご家族に対して、有意義な情報提供ができるような番組を作ったらいいと思うんですよね。

個人の不祥事に対して、スポンサーである日本の大企業は即座に反応して、すぐにCMを打ち切ったり、私的制裁に加担していますけど、今回のような番組制作者側の不祥事、人権無視のストーカーに対しては反応しないのでしょうか?

これまでも「やらせ」などいくつかの番組で問題が発覚しましたけど、それによってスポンサーを降りたなんて話あまり聞きませんよね。

今回も、これだけ多くの人たちが番組の手法に憤りを感じ、ツイッターで拡散され、まとめ記事や、後追い記事も出たのに、スポンサー企業はこれに対してスルーするのでしょうか?日本は自己責任論は横行していますが、あまりに企業責任に関しては無頓着すぎやしませんか?

行き過ぎた取材手法、行き過ぎた個人攻撃、行き過ぎた私的制裁に対して、スポンサーをつとめる大企業の動向についても、ウオッチしていきたいと思います。

そしてこのような個人攻撃大好きな劣化した地上波の番組など、誰もスポンサーしません!という時代になれば、もう少しまともな報道番組ができるのではないでしょうか?

社会悪を増長させ、人々を息苦しくし、社会に閉塞感を生み出す番組など、いらないじゃないですか。
もういい加減うんざりです。

大企業はご自身たちの責任についてももう少し振り返ってみてください。
是非、今回の件でTV局側に毅然とした態度を示す企業に現れて欲しいものです。

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田中 紀子
公益社団法人「ギャンブル依存症問題を考える会」代表

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