コロナの押さえ込みなんて単なる妄想だったと世界が証明した

永江 一石

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2週間どころか2ヶ月経過しても死者がほとんど増えない。2週間後信者、息してますかぁ〜
日本全体では重症がピーク時の半数くらいですが、増加分の大半は大阪。先月に高齢者施設でクラスター続出したのが効いていると思われますが、ここはちゃんとやってください。

さて、3月あたりには「コロナに罹患させない国が凄い」と言われたときがありましたし、いまでも「台湾は成功した」「ニュージーランドはガー」という人がいます。なかにはコロナを押さえ込んだ国同士が交流して世界経済をリードするみたいな意見もありました。ところが半年が経過してそれは妄想であったとはっきりしてきました。コロナは押さえ込みできないのです。集団免疫を確立して共存するしかない。

ヨーロッパはどうなった

多くの死者を出したベルギー、スウェーデン、イタリア、ドイツ、スペイン、フランスなどほとんどの国で感染者も死者も激減して終息に向かっています。とはいえ感染症ですので終息はないのですが…国境も開いています。集団免疫が成立したとしか考えられません。ほかに理由がありますか。

世界で言うとインドやインドネシア、ブラジル、ロシアなど国土が広い国ではまだかなり時間がかかるものと思われます。たくさんの犠牲者も出しましたがそれで早く終わったとも言えます経済的な打撃が一番小さいのはGDPが7%減で終わったスウェーデンです。

スウェーデンの規制は日本より厳しいと言う人がいます。しかし日本のGDPは30%近くの落ち込み。規制ではなくて国民感情の収縮が経済では一番の問題なのです。

オーストラリアの悲劇

ロックダウンが早すぎてそのあとの経済開放で第2波到来のオーストラリア。以前は鎖国で押さえ込んだと言われていました。

いまや人口あたりの死者数では日本の2倍に迫りました。やはりデブの多い国は死亡率が高い。

このように若者中心の感染なのにきっちり10日後には死者数爆増。2週間後ルールがきっちり適用されております。

香港は日本と変わらない人口あたりの死者数

厳しい規制で押さえ込んだはずの香港。
しかしいまの死者数は64人。日本の人口は香港の17倍ですから、日本と合わせると1088人!

日本の死者1058人 VS 香港の死者1088人

同じやないですか…..。
ちなみに日本はいま

ですので、追い越されるのは時間の問題です。
ちなみに抑え込んだと言われる韓国でも

ほぼ毎日死者は出ている模様です。経済回すと感染症も仕方のないことですが拡大するんですよ。

ニュージーランドはどうなった

ニュージーランドは死者が出ていないと誤解されていますが、実は22人亡くなっています。香港と同じように日本の人口と合わせますと、570人….意外と日本の半分以上は亡くなっているわけです。

で、ここは100日を超える厳しいロックダウンで有名で、ついに抑え込んだと言われておりましたが、経済活動再開と共にまた感染者が出始めまして、またまた再ロックダウン…..たった4人の市中感染が出ただけで…

現地のレポートを見ますと

私はダンスの最中にニュースを知ったのですが、ショックで泣き出す人、涙目でも笑って周りを元気付けようとする人、メールのチェックに追われる人、ハグして励まし合う人、放心状態の人、などなど、急すぎる対応に驚きと悲しみで溢れていました。終わったと思っていたコロナが戻って来た。

とまあ、日本より凄いコロナ脳ぶり….。ウイルスはねえ、なくならないんだよ。抑え込むとか無理なのよ。

ニュージーランドは農業国ですので食うには困らないとは思いますが、隣国のオーストラリアが↑ですので、経済的にはも凄いダメージ。またラグビーマッチもしちゃったし、人間が生活を始めればやはり再発するんです。

とんでもないことになりそうな台湾

鎖国政策で抑え込んだとコロナ脳の憧れだった台湾です。台湾の死者は7名と低く抑えられており、日本の人口と合わせると37人でしたので、鎖国の効果はあったんだなと考えられていました。問題は永遠に鎖国しているのかということ….

しかし、昨日に驚くべきニュース

獨家》彰化萬人血清抗體檢測初步結果證實:新冠肺炎「病毒在社區」

台湾大学が3000人の血液の抗体検査をしたところ

1〜2%が陽性反応!!!!

英文の論文がすでに出ています。変な抗体キット使って偽陽性かなと思ったのですが、ロシュダイアグノスティクスのやつです。こちらの精度は統計の専門の東大准教授五十嵐先生のnoteを見ますと5272人中19名が紛れ込みで(0.19%, 幅持たせて0.09%-0.35%)かなり精度が高い。

もともとの対象は高リスクグループ (感染者およびその家族、接触者、帰国者などで検疫隔離中の人、高齢者、医療・介護従事者)を中心にしているとあるので、台湾のその辺の人たちの陽性率とは違いそうです(ソースによって「高リスク者に限定」なのか、「比較対照も含む」かが揺れてるので)by 五十嵐先生

高リスクグループではあるものの、台湾でもかなりの人がすでに感染済みと考えられ、ぶっちゃけ死者が出ていたとしてもコロナと分からなかったという可能性があります。こちらの詳しい情報は8/24に出るそうなので五十嵐先生はそちらを精査するとのこと。

結局、押さえ込みなんて無理で、集団免疫しかない

そもそもワクチンも集団免疫の確立のためのもの。先日このエントリーを書きました。

ゆっくりと集団免疫を獲得するはずが、またもや一周して「感染者ゼロ」が目的になっていることに気づけ

わたしの個人的推測ですが、東京は重症者と死者が本当に少ない。これはもしかして二度目、三度目なのではあるまいか。

コロナは何度でも罹るのがわかっているんです。抗体もできにくいけど、B細胞が覚えていて二度目の特はガンガン抗体を作るので軽く済む。ウイルスの放出量も他人に感染させるほどではないはず。ということで、東京はすでに集団免疫ができているなら、冬に第2波が来たら地方の高齢者は東京に逃げてくれば良いのになあ…とや絶対来ないだろうな。

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編集部より:この記事は永江一石氏のブログ「More Access,More Fun!」2020年8月13日の記事より転載させていただきました。