8月3日に内閣改造が行われるだろうという観測が専らだが、今は何をやっても無理だろうなというのが、私の率直な感想である。
橋下氏が改造内閣に入閣する可能性は皆無だろうし、小泉進次郎氏が今の安倍内閣の窮地を救うような行動に出るとも考え難い。
民意は、現在の自民党・安倍内閣から離れている、と覚悟されることである。
仮に憲法改正の発議に漕ぎ着けることが出来たとしても、現在の自民党・安倍内閣に対して国民の信任が戻ってくるなどとは考えないことだ。
閣僚の顔を何人変えたとしても、まず変わらない。
ご破算で願いましては、と一旦全部初めからやり直すくらいのことをやらなければ、自民党にお灸を饐えたい人たちの気持ちを納得させることは出来ない。
岸田さんは、この際、閣外に出られることだ。
現時点では、自民党にお灸を饐えれば一応納得する人が多そうで、鉄槌を下したいほどの敵意を持っている人はごく少数のようだから、岸田さんにしろ石破さんにしろ、上手に動かれることである。
今のままだと、間違いなく年内に小池さんと呼応する国政政党が誕生する。
来年の衆議院選挙は必至だから、現在無所属の東京選出の衆議院議員を中心として、そろそろ新しい国政政党の設立に向けての活動が始まるはずである。
小池さんは表には立たないだろうからどれだけの勢力になるのか分からないが、東京の公明党の動き次第では相当の勢力になる可能性がある。
とにかく、今は何が何でも今の流れだけは変えたい、と思っている人が多い。
私もその一人である。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2017年7月9日の関連の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。