どうも新田です。株は何年も前にすべて売り払ったのでアベノミクスの恩恵を蒙ることもなければ、マネックスショックとも無縁です。
今週の「ヤフトピ裏読み」の宣伝も兼ねた記事なので詳しくは動画をご覧いただければと思いますが(5分のショート構成だよ)、テレビ東京の大江アナウンサーの結婚を巡って、ネット民やゴシップ系メディアの論調はというと、マネックスの松本社長への嫉妬や羨望が渦巻き、金融界の風評も加わって、それっぽいdisり記事や論評がはびこっております。まあ、ぶっちゃけ「みんなのアイドルアナを奪った金持ちハゲタカ社長この野郎」て、わけなんでしょうが。
でも、そんなことよりも、「正論」となるツッコミどころがあることに、なんでみんな気付かないんでしょうかね。以前、NHKの飯田かおりんと民主党の岸本センセのご結婚のときも書いたように、報道機関の関係者、それも画面に出ているキャスターを務める人が取材対象者と契りを結ばれるというのは、公正な報道というものをどう担保していくのか問われてもおかしくないはずなんですがね。なんで誰も言わないんだろう。野暮ってこと?
かおりんと岸本センセの場合は、かおりんが経済記者で政治取材の可能性が少なく、岸本センセももうすぐ民主党が雲散霧消してしまいそうな中で劇的な政変でもない限り、与党の政権中枢で元財務官僚として経済政策の旗振り役になることは、まあ無いんだろうけど(苦笑)。
一方、大江さんの場合は、民放のデイリーニュースでいまや珍しくなった経済報道番組のキャスターであり、有名証券会社社長の松本さんとの距離の取り方をどう調整するのか。いまさら大江さんが「寿降板」してもう一度、バラエティ路線復帰というわけにも行かないだろうし、松本さんが経営の一線を退いてしまうサプライズが出るのか。
経済ニュースは企業の取り組み、たとえば新規事業なんかはついついポジティブに取り上げてしまいがちなので報道側の「自戒」は必要なんですが、今後WBSでマネックス関連のニュースが特集で好意的にドドーンとオンエアされたら、よその証券会社の広報さんは「やっぱり、究極のコネだよね」と思ったりなんかしちゃったりして。
でも、「ハゲタカ社長この野郎」的な論調でネット民の間でヒートアップし続け、週刊大衆あたりが扇情的な記事を恐らく書いてくるのを考えると、女子アナと取材対象者の著名人が結婚することの是非についてジャーナリズム的視点から冷静に検証されるというか、そもそもの問題意識すら無いんだろうな、と思う次第です。
あー、ニッポンは本日も平和でございました。ではでは。
新田 哲史
Q branch
ソーシャルアナリスト/企業広報アドバイザー
個人ブログ