途中で止められるもんなの? アベノミクスって

アゴラ編集部

12月2日に第47回衆議院選挙が公示されました。安倍首相の「奇襲」で与野党ともにろくな選挙準備できないまま、不完全な「アベノミクス信任選挙」へ突入していく、というわけです。過去の衆院選挙は、ほぼ2年半くらいのスパンで行われてきたので、任期途中の選挙自体はそう珍しくありません。


安倍首相は「この2年間のアベノミクスの評価を問う」と言って衆議院を解散しました。2012年12月の選挙のマニフェストで自民党は、デフレと円高からの脱却をするとし、2%という明確なインフレ目標を設定。政府と日銀がタッグを組んで強力な金融緩和政策をする、と約束しました。国民は2012年の総選挙で、その自民党の主張を認め、民主党から政権を替えたわけです。

この2年間、マニフェスト通り、自公政権は「黒田日銀」と一緒に前述した経済政策を実行してきました。公約通り、かろうじて経済状況はデフレから脱却しつつあり、かなり大きく円安へ向かい、株価もあがりました。

ところが、この4月の消費増税などの影響もあり、自民党が目指した名目3%という経済成長は達成できず、消費税10%を先延ばしにする、という理由で安倍首相は国民の声を聴くために選挙をすることにした、というわけです。選挙なので、ひょっとすると自公が大負けするかもしれない。もしそうなったら、アベノミクスは信任されなかったということになり、中途半端な形で頓挫するしかありません。

しかし、マスメディアも学者らもこれについては何も言ってないんだが、アベノミクスのような極端なインフレ政策、金融緩和政策を途中で止める、ということが実際問題として可能なんでしょうか。池田信夫氏も日銀が「バズーカをやめるという意思表示をするだけで、金利が上がり始める」と言っています。アベノミクスに「経済を人質にとられた国民」は、自公政権を信任するしか選択肢がないのかもしれません。

やぶにらみトーク
消費税10%で本当に軽減税率が?内容次第だが、安倍さんは、例によってホゴにするだろう。


The prettiest and most expensive Miranda-Class Starship you’ve ever seen
TOYBOX
この記事のタイトル「Miranda-Class Starship」というのは、映画やテレビの『スタートレック』に登場する「ミランダ級宇宙船」のことです。同作品の主役は「USSエンタープライズ」なんだが、ほかに「サラトガ」とか「テンアンモン」とかの名前がついた同級宇宙船が存在するらしい。これは、ミランダ級「リライアント」宇宙船の1/250プラモデルを紹介している記事です。

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How criminals move their illegal goods around the world, in one map
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犯罪に関する物品が、世界中をどれくらい移動するか、という記事です。海賊版のブランド品やDVDなど、物理的に動かす、ということなんだが、けっこう遙か遠くまで運ばれています。こないだ当方はネット通販で、トルコの業者からマフラーを頼んだんだが、シッピングフィーが数ドルでした。1週間ほどで無事に問題なく商品も到着。ものの移動も安い世の中になってます。

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物流分野ではかなりロボット化が進んでいるんだが、Amazonがこの分野で本腰を入れそうです。多種多様で膨大な商品リストのドコに何がどれくらいあるか、経験を積んだ人間スタッフにも限界があるわけで、通信ロボットならそれほど難しくない課題です。この記事では、多種多様な商品に応じたパッケージは人間がやる、と書いている。そのうち、ここもロボット化されそうです。

Virtual reality is journalism’s next frontier
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ヴァーチャルリアリティがジャーナリズムの次のフロンティアだ、という記事です。そんなことを言われても、ヴァーチャルリアリティはもちろん、ジャーナリズム、というもの自体も不確かな概念のような気がするんだが、ニュースの視聴者があたかも現場にいるような臨場感のある報道、とでもいうような話でしょうか。そのうち、自宅のリビングからイスラム国の中や大災害の現場へ行く、ということができるようになるのかもしれません。


アゴラ編集部:石田 雅彦