こんにちは、都議会議員(北区選出)のおときた駿です。
昨日は都議会本会議、一般質問が行われ13人の都議たちが質疑に立ちました。
19時前まで行われた質疑の中で、なんとオリパラ局に対する質問が一つも出なかったことに驚きつつ控室に戻ってくると、スタートした大会ボランティア募集について多方面から連絡が入っていました。
話題の中心は上記の記事内容。
五輪(オリパラ)組織委員会が募集開始した「大会ボランティア」の応募フォームがむずかしすぎる!!ということで、私も早速見に行って、途中まで登録しようとトライしてみましたが、
これは確かに大問題だ……!
(東京2020大会ボランティア応募登録ページより抜粋)
システムを作っているのは、オリンピック公式ワールドスポンサーのATOS(仏系企業)。
それもあって、デフォルトで設定されている言語は英語です。いや、なんでだよ!!
右上の国旗マークをまずクリックしないと日本語になりませんし、それに一瞬では気づかない人がいるだろうし、言語選択が国旗マークというのも大丈夫なんでしょうか…?
外資系企業が作ったサイトらしく(?)、そもそも日本人向けと言い難いデザインやインターフェースとなっておりまして、もう入力のしづらさや不親切さは冒頭の記事で解説されている通りです。
>誕生年を入力するのに57回もクリックさせられた!
これフェイクニュースとまでは言わないけど事実誤認です。
仮に2018年9月27日生まれなら「27092018」と打ち込めばいいんです。「DDMMYYYY」とあるので、「日付→月→年」の順で打ち込めばいいというのはすぐ分かります。
https://t.co/zzK3vKosQC— 夢野うねこ (@Uneko111) 2018年9月27日
五輪大会ボランティア応募フォーム件
「DDMMYYYY表記になってるからカレンダーは遡らなくて手入力すれば済む」
と言ってる人が居るがそもそもこの
「DDMMYYYY」の意味を若者や老人がどれだけ理解しているのかね?
基本はシステムに携わってる人間じゃないとなかなか理解出来ないとおもふ— ぐんまちゃん投票応援アカウント (@gunmachan_toa) 2018年9月27日
で、こうした不親切さは五輪組織委員会も(おそらく)認識しているらしく、入力するためのマニュアルが用意されています。
(マニュアルページより抜粋)
しかし、このマニュアル自体がスライド7枚ぎっしりというボリュームになっておりまして、そんなにマニュアルが必要なフォームがそもそも存在していいの?!というレベルです。。
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うーん、万人単位の人を集めるボランティアフォームで、しかも若年層ばかりが申し込みするわけではないサイトで、この仕組みはさすがに厳しすぎると思います。
未対応と自ら説明している障害者へのアクセシビリティも含めて、抜本的な見直しが必要ではないでしょうか。
ちなみに私は以前民間企業に務めていて、某インド系IT会社に販売基幹システムを作ってもらった際、ぜんぜんコミュニケーションが取れず大苦戦した覚えがあります。言語の問題とかではなく、日本人が求めている「わかりやすさ」が全然伝わらないというか…。
おそらく普段は富士通やNEC等と仕事をしている官僚組織・五輪組織委員会が、五輪スポンサーである外資系企業とのやり取りに苦戦しているのかもしれませんね。
五輪チケットがネットでしか買えない問題を取り上げたら、聴覚障害者の方から「五輪組織委員会は逆に電話でしか問い合わせができなくておかしい。意見が届けられない」という指摘をいただいた。HPを確認したところ、本当だ…。本件、都を通じて確認中です。https://t.co/oqlvSdUeC5
— おときた駿(東京都議会議員 /北区選出) (@otokita) 2018年8月31日
なお、8月末に五輪組織委に私から伝えた障害者対応の件については、迅速に対応していただきすでにメールフォームが設定されています。
相手があることなので、同様にスムーズに運ぶかはわかりませんが、本件も東京都を通じて私から五輪組織委に改善を提言していく所存です。
皆さまも、お気づきの点があればぜひお知らせ下さいませ。
五輪組織委と同時に、東京都主催の「都市ボランティア」も募集開始しておりますので、そちらも合わせて宜しくお願いいたします。
それでは、また明日。
編集部より:この記事は東京都議会議員、音喜多駿氏(北区選出、かがやけ Tokyo)のブログ2018年9月27日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はおときた駿ブログをご覧ください。