やながせ都議と新会派を結成:「反小池」ではなく、都政改革を前に進める

こんにちは、都議会議員(北区選出)のおときた駿です。


音喜多・柳ケ瀬両都議が新会派結成(産経新聞)

昨日夕方、やながせ裕文都議(維新)とともに記者会見し、新会派「維新・あたらしい・無所属の会」を結成することを表明しました。

記者会見動画はこちらからご覧いただけます。

諸々のトラブルがあり、私は月曜日に所属会派「かがやけTokyo」の会派解消を宣言したわけですが、そこからやながせ都議との協議が始まり。

元々やながせ都議は海城中学・高校・早稲田大学の先輩筋にあたり、気心の知れた仲。これまでの都議会における議決態度もほとんど一緒です。

そしてやながせ都議が所属する維新の党とは、これまで私自身が大阪都構想・ダブル首長選挙の応援で大阪に入るなど、政策面でも非常に親和性がありました。


(懐かしの2015年大阪都構想住民投票。惜敗で本当に悔しかった…)

市場原理に基づいた改革、基礎自治体への権限委譲を前提とした自立、情報公開の徹底など、改めて重要政策での政策一致が確認できたため、協議開始から2日間というスピードで新会派結成という決断に至りました。

政策提言だけではなく、会派運営についても目新しいことをやっていきたいなと。

例えば議員総会を公開して、議案に対する協議場面をネット中継・議事録公開するなどして、会派運営を透明化する。まあ2人しかいないと、ニコ生放送みたいな雰囲気になりそうですけど(笑)。

こうした今の大会派ができない(やるといったのにしてない)真の「情報公開」についても検討し、都政改革を前に推し進めていきます。

また記者会見でも述べたように、新しく結成された会派は決して「反小池」一辺倒というスタンスは取りません

公営企業の民営化や「見える化改革」など、とりわけ上山信一前特別顧問らが残した都政改革の方向性には強く賛成し、力強く推進していく。

一方で市場移転問題など、知事の姿勢に疑問を感じる部分はしっかりと指摘し、対案を出していく。

まあ今までもそうだったのですが、会派結成の経緯などから「反小池」というスタンスばかりが強調されがちでした。

これからは改めて、「都政改革」「議会改革」を進めることを最大の使命とし、知事や執行機関に対しては是々非々のスタンスを取っていくことを宣言しておきたいと思います。

そして「かがやけTokyo」については昨日、解散届けを議会局に提出いたしました。

会派はどちらかの所属都議が継承をすることも技術的には可能ですが、そうなると、残存している政務活動費や備品などが引き継げることになります。

しかしながら、(敢えてこう言いますが)互いの言い分がどうであれ、会派メンバーが揉めるという失態を見せた以上、潔く会派は解散して消滅させ、残存する政務活動費は都財政に返還するのが筋であると考えます。

解散に応じず、政務活動費や看板の継承にこだわるとすれば、それは政治家の私利私欲のためであるという批判から逃れることはできないでしょう。

上田都議は再三のこちらからの呼びかけにもかかわらず、なんら説明・釈明もないまま週内は登庁しないと主張され、直接の話し合いを持つことはできていない状態です

※会派を解散させるためには、上田都議による新会派結成届け等の手続きが必要なので、現時点で一方的に私が解散することはできません。

上田都議には我々の置かれた状況をしっかりと理解をしていただき、政務活動費等をすっぱりと返上できる「解散」手続きを進めていきたいと考えていきます。

なお、記者会見終盤の質疑応答にて、

「維新とかがやけの政策が近いなら、なぜ会派を組むのがこのタイミングになったのか?」

という記者からの質問に対して、やながせ都議が

「信頼できる人とだけ組みたかったから」

とキッパリと答えていただけたのは、率直に嬉しいことでした。

今は2人会派としてのスタートですが、心強い仲間とともに、この真の改革勢力がより大きくなるよう全力で議会活動に邁進していきます。

また今回はあくまで「都議会会派」としての合流であり、お互いの所属政党同士の協力関係については、これからゼロベースで前向きに検討していく所存です。

「あたらしい党」のクラウドファンディング挑戦も、1,000万円&支援者1,000人を突破して無事終了!ご支援いただいた皆さま、本当にありがとうございました。

この勢いで、11月も爆進を続けます。

それでは、また明日。


編集部より:この記事は、あたらしい党代表、東京都議会議員、音喜多駿氏(北区選出)のブログ2018年10月31日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はおときた駿ブログをご覧ください。