人生で出合う「ピンチ」は、最大の「チャンス」 --- 内藤 忍

アゴラ

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人生には様々な出来事が毎日起こります。その中には、小さなピンチもあれば、胃が痛くなったり、めまいがするような大きなピンチもたくさんあるものです。

大きなピンチに見舞われたことも、今まで数えきれないくらいたくさんあります。しかし、今も毎日生活しているということは、そんな大ピンチであっても、何とか切り抜けてきているということです。最近のベストセラーではありませんが「人生はニャンとかなる」のです。

そんな、大きなピンチに遭遇した時に、考えることは2つあります。

1つは、過去にやったことを嘆くのではなく、これから更に大きなピンチを招かないために、何をすべきかを優先することです。「覆水盆に帰らず」ということわざのように、やってしまったミスはもう事実として消えることはありません。だとすれば、そのことを考えるよりも、現状を受け入れて、そこからいかにして状況を好転させるかに自分の頭をフォーカスすべきなのです。

例えば、火事が起こったら、火災の原因を追及するより、これ以上被害が広がらないように対策を打つことを優先すべきです。原因を調べるのは最悪の状態から脱出してからでも遅くはありません。

もう1つは、最悪の事態になったら「自分は試されているんだ」と思い込むことです。ピンチになった時にこそ、その人の真価は問われます。トラブルから逃げてしまったり、人のせいにしたり、卑屈になったりするのではなく、そこからベストを尽くして脱出できるかどうか、自分の力が試される舞台に立たされたと考える。

それによって、自分自身を客観視することができるようになり、精神的に落ち着いて行動することができるようになります。

先月、スタディツアーで香港に視察に行った時も小さなピンチがありました。空港で出迎えてくれた現地の添乗員さんが掲げていたプレート(写真)を見た瞬間、小さなめまいを感じました(笑)。もしこれが接待の時のお客様の名前だったら、大きなピンチになっていたはずですが、今回はこの小さなピンチを、ツアーを盛り上げるチャンスにすることができました。

これからも生きている限り、大小様々なピンチが襲ってくると思います。それを、どうやったら「チャンス」に変えることができるのか。前向きに考える姿勢を失わないようにしたいと思います。


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編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2015年12月4日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。