2015年もあと2日を残すのみとなりました。アゴラで各月に最も読まれた記事をご紹介しながら、ゆく年を振り返ります。
アゴラ編集長 新田哲史
(1月)
石井孝明「安倍首相はヒトラー? 歴史知識のなさを笑う–本当に怖いのは…」(67692PV)
https://agora-web.jp/archives/1626995.html
安倍政権を非難する左派の人たちがしばしばヒトラーを引き合いに出す言動は以前からありましたが、ジャーナリスト石井孝明さんが「2人の運営する政権はまったく似ていない」と一刀両断。時代や国情の相違を検証し反響を呼びました。ただ、半年後の安保法制反対運動で似たような言動がありましたが。
(2月)
池田信夫「人類は殺し合いを続けてきた – 『暴力の人類史』」(41164PV)
https://agora-web.jp/archives/1630159.html
「人類は石器時代から殺し合いを続けてきた」という仮説を精緻に検証したスティーブン・ピンカー氏の『暴力の人類史』を、池田信夫が書評した記事。争いを好む人類の本質を問いかけられてしまうと、日本の護憲勢力の“平和ボケ”が浮き彫りになってしまうかもしれません。
(3月)
宇佐美典也「古賀茂明氏がテレビから追放されたのは当たり前の話」
(86061PV)
https://agora-web.jp/archives/1634058.html
先日、古舘伊知郎氏の降板が発表されたテレビ朝日の「報道ステーション」。コメンテーターだった古賀茂明氏が3月、自身の降板が「安倍政権による圧力」を理由だと主張し、古館氏と本番中に論争になって物議を醸しました。しかし経産官僚の後輩でもある宇佐美典也さんは、古賀氏を“陰謀論芸人”と厳しく批判し、降板は当然のことと論評して春先一番のアクセスを集めました。
(4月)
中嶋よしふみ「マクドナルドの「原価」を調べてみた。」(34137PV)
https://agora-web.jp/archives/1639332.html
経営不振が続くマクドナルドの記事は今年読まれたテーマの一つ。マネーの専門家である中嶋よしふみさんが持ち前の経営分析力を発揮。フランチャイズ化や24時間営業等、不振の原因とされている巨大チェーン店の問題点が単純ではなく、複雑に絡んだ要因を丁寧に検証しました。
(5月)
石井孝明「歴史マニアうならせる安倍首相の見事な米議会演説」
(51989PV)
https://agora-web.jp/archives/1640373.html
4月末、日本の首相として初めて米上下両院合同会議で演説した安倍総理。一部海外メディアが「極右」と誤った論評もあった中、“軍事史マニア”を自称する石井さんが「アメリカ人の好きそうな「ツボ」を押さえ、非常に練られている」と指摘し、独自の視点から演説内容の注目すべきポイントを挙げました。
(6月)
池田信夫「日韓条約の経済援助8億ドルは「はした金」だったのか」
(64133PV)
https://agora-web.jp/archives/1646158.html
一昨日の日韓両政府で合意した慰安婦問題“解決”の関連記事。日韓基本条約締結の際、日本側から韓国側に支払われた8億ドルの“つかみ金”について、テレビ番組で共演した韓国の女性学者が「日本にとってみれば非常に大金だけれども、韓国にしてみれば試算した額の半分以下」と発言した背景を解説しながら、歴史観の異なる国との対話がいかに不毛であるか改めて振り返りました。
(下半期の人気記事は、あす31日に掲載予定です)