こんにちは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。
東京維新の会、新橋街宣終了。本日も多くの方のご参加、有難うございました! pic.twitter.com/EnUqfaREvL
— やながせ裕文 (参議院議員) (@yanagase_ootaku) September 26, 2019
9月26日は定例の新橋街宣でした。途中で抜けてしまったので、集合写真に私がいませんが…
きちんと参加はしておりました^^
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さて26日はその演説でお話させていただきました、小泉進次郎大臣の発言と日本のエネルギー政策についてブログにまとめておきたいと思います。
外交デビューの小泉進次郎環境大臣 記者の質問に6秒沈黙(テレビ東京)
「セクシー」という単語の使い方が主に批判されておりますが、それよりもっと根源的な問題があります。
それはこの「6秒間の沈黙」に代表されるように、日本がいかにも環境問題について無為無策であるかのような印象を世界に与えたことに尽きます。
「(CO2を多く排出する)石炭火力はどうする?」
「減らす」
「具体的にはどうやって?」
「…(沈黙)私は大臣になったばかり。話し合いを行って云々→sexy!」
というのが問題部分のやり取りの概要ですが(後半が雑!)、冒頭3分間のスピーチを含め全体を通して「これまでの日本はダメだった」「これからは(自分こそが)この状況を変えるのだ!」というパフォーマンスに終始しているだけのように見えてなりません。
では本当に日本はこれまでダメダメで、今後も記者からの典型的な質問に詰まるほど無為無策なのでしょうか?
以下は経産省資源エネルギー庁が2018年に発表している資料です。
なぜ、日本は石炭火力発電の活用をつづけているのか?
~2030年度のエネルギーミックスとCO2削減を達成するための取り組み
日本は確かに石炭火力発電を続けていますが、世界最高峰の技術力によって劇的な環境負荷の削減に成功しています。
そしてそれを世界に広めることで、世界全体のCO2排出量を大幅に減らすことが可能であり、実際に新興国に対して石炭火力発電の輸出を行っています。
ちなみに、日本で商用化されている最高効率の技術(USC:超々臨界圧)を、中国やインドといったアジアの国々と米国の石炭火力に適用すると、CO2削減効果は約12億トン(11.8億トン)にのぼるという試算があります。これは、日本全体のCO2排出量(約13億トン)に匹敵する規模です。
(上記記事より抜粋、強調筆者)
日本の省エネ技術は間違いなく世界トップクラスで、現時点でもCO2排出に関しては優等生です。
その一方でCO2排出大国である中国やインド、そして古い火力発電に頼りがちな新興国にどう対応していくかが、環境問題の最大の焦点の一つとなっています。
「原発は絶対ダメ」「石炭火力もダメ」
では、残念ながら現実として命に直結する電気を安定供給することはできません。
特に高コストの再生可能エネルギーにこだわりすぎれば、それを導入することが最初から不可能な新興国は古い火力発電システムを使い続けることになり、結果として環境負荷を減らす目標から遠ざかります。
現在稼働している石炭火力発電所を、最先端技術でリプレイスしていくことは極めて現実的で実行可能な環境対策であり、その点に日本および日本の技術力は間違いなく貢献できるわけです。
小泉環境大臣は国際会議の場で、こうした日本の実績やポテンシャルを強調して語るべきだったのではないでしょうか。
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環境についての国際会議ですから、石炭火力発電についての質問が来ることは100%間違いないことで、小泉大臣も日本のこうした取り組みについては事前に官僚からレクチャーを受けていたはずです。
それがなぜあの沈黙と回答につながってしまったのかは極めて不可解であり、いち国民としても残念でなりません。
大臣就任から連日、小泉環境大臣の姿をテレビやネットで見ない日はないという状態が続いています。
こうした唯一無二の注目度や発信力を持つ政治家だからこそ、ぜひ日本の国益に資する言動で耳目を集め、日本の技術力や活動を世界にアピールして欲しいと思いますし、また我々も国会の場で小泉大臣に提案をしていきます。
それでは、また明日。
編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会、地域政党あたらしい党代表)のブログ2019年9月26日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。