こんにちは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。
突如として浮上した五輪マラソン・競歩の札幌開催案を巡って、30日からの調整会議に向けてPR活動や暗闘が加速しています。
都民ファーストの会は「マラソン・競歩は東京で」キャラバンと称し、都内を遊説に回っています。同時に行なっている街頭世論調査は、東京で開催すべきという声が圧倒的。2020大会の成功とアスリート・ファーストの実現のため動いています。 IOCや組織委への働きかけも小池知事と共に行なっていきます。 pic.twitter.com/76K6mq4wlb
— 【公式】都民ファーストの会 (@tomin_1st) October 26, 2019
都議会第一会派・都民ファーストの会は東京開催に向けて街頭演説会を開催。
当初は森会長と足並みを合わせて札幌案を容認するかに見えた都議会自民党も、世論の高まりを受けてか、東京開催へとかじを切りつつあるように感じられます。
先だって、都民ファ都議であり現役トライアスリートである白戸都議が発表した調査結果・見解は、非常に説得力のあるものでした。
コラム掲載頂きました。
私の意見である前に、現場の声を集めてきたものです。
→ 札幌開催は本当に「アスリートファースト」なのか? — 白戸 太朗 https://t.co/svQuH4e9Xr— 白戸太朗【東京都議会議員】 (@tarostokyo) October 26, 2019
さらなる詳細が記者会見の書き起こしに。
どんな状況になっても「ベストを尽くす」と言わざるを得ないアスリートの本音の部分は、特に多くの方に読んでいただきたい部分です。
【シェア歓迎・必読】
昨日の都民ファーストの会、記者会見の白戸太朗都議発言の書き起こし。自身もトライアスロンの一流選手である白戸都議が、陸連関係者等を独自に取材などしてまとめたもの。一読の価値あり。
五輪マラソン・競歩はやっぱり東京だ。@tarostokyohttps://t.co/Hdl87aEmq5
— 藤井あきら@都議︰マラソン・競歩はやっぱり東京で! (@fujiiakiratokyo) October 25, 2019
監督選手らは、「東京でそのまま開催してほしい」と本音を言えない現実
こういう話を私がすると、記者の皆さんは、選手がインタビューでは「どんな場所でもベストを尽くします」と答えるため「いやいや、選手はみんなどこでも頑張るって言っているよ」と思われるでしょう。
しかし、これは僕が選手だった経験から言うと、まず一つは「大人だから」当たり前です。
背後にあるいろんなものを気にしなければいけない。今回お話を伺った全員が「匿名なら答える。白戸君、名前は出さないで。立場は出さないで」ということだった。何かに配慮しないといけない。これは大人だから、皆さん感じていただけるものだと思う。
もう一つは、どんなことがあっても、基本的にそれをポジティブに捉えるというのが、スポーツ選手のメンタリティとしてある。そういう風に訓練している。こういう時に、「東京で頑張ってきたのに、東京だったら勝てたのに。なんで札幌にするんですか」というような発言をしてしまうと、自分自身を追い込んでしまう。
ですから絶対にそういう発言はしない。ただ監督・選手、みんな心の中は「東京に合わせてきたのに」「東京だったら勝負できたのに」という想いである。話を聞いた皆さんが、そうおっしゃっていた。
(上記「白戸太朗都議の会見内容まとめ」より抜粋、強調筆者)
引用した部分はごく一部であり、ぜひ前後の文脈も含めて全文をご一読下さい。
気候という一点だけを見れば札幌に優位性があったとしても、この時点でのコース変更はあまりにも無謀であり、アスリートや準備関係者すべての負担となることは確実と言えます。
私の意見・立場は、先週ブログを書いた時点と変わっておらず、引き続き現状維持・東京開催に向けて動いています。
参考過去記事:
偽りの「アスリートファースト」。突然の五輪マラソン・競歩の札幌開催案について
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そしてこの開催地決定の天王山が、30日からスタートするIOC・組織委員会・東京都による調整会議です。
先だって行われたコーツ調整委員長と小池知事との会談においては、コーツ委員長が「札幌案は決定事項だ」と強気な態度に出たと報じられています。
五輪マラソン札幌変更「決定だ」IOC幹部が知事に明言(産経新聞)
費用負担すらどうなるか不明なまま、開催都市の同意なく「決定」など、看過できるはずがありません。
こと先方がそのような態度で交渉に臨むというのであれば、橋下徹氏が指摘するように「オリンピック中止」まで踏み込んで対峙するべきだと私も思います(グチャグチャにして大阪に持っていくのはダメです)。
橋下徹氏 小池知事に「オリンピック中止にする、と言えばいい」と持論(デイリースポーツ)
IOCを運営する世界のエスタブリッシュメントたちは、すべての決定権は自分たちにあり、開催都市は駒の一つ程度にしか思っていないのかもしれません。
しかし、ここで大会運営に「万が一」があって困るのは彼らとて一緒であり、むしろその歴史とプライドからもっとも傷つくのはIOCです。
ここまで踏み込んだスタンスで交渉し、そして責任が取れるのは、民意によって選ばれた政治家=都知事しかいません。
今回のマラソン・競歩問題につき、上記のような毅然とした態度で臨まれるのであれば、私個人は(少なくとも本件については)小池都知事を応援します。
30日からの調整会議に注視するとともに、それまでに私も関係者と話し合いを続け、できることに尽力して参ります。
それでは、また明日。
編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会、地域政党あたらしい党代表)のブログ2019年10月26日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。