サウスカロライナ州で2月29日に行われた民主党大統領候補予備選は、バイデン前副大統領が巻き返しを図り初勝利しました。
開票率100%での結果は、以下の通り。
・バイデン 48.4%(獲得代議員数:33人)
・サンダース 19.9%(獲得代議員数:11人)
・スタイヤ― 11.3%(獲得代議員数:ゼロ)
・ブティジェッジ 8.2%(獲得代議員数:ゼロ)
・ウォーレン 7.1%(獲得代議員数:ゼロ)
※得票率が15%に満たない場合、代議員数は獲得できず
以上の結果を踏まえ、得票率と獲得代議員数は現時点で以下の通り。
今回、サウスカロライナ州でバイデン候補が復活した決め手は、やはり黒人票でした。出口調査では、投票者のうち過半数を占める黒人をガッチリつかんでいます。
今回、黒人票を束ねるにあたって、予備選直前に同州の下院院内幹事で黒人系としては最高ランクにあるジェームズ・クライバーン議員の支持を獲得したことが大きく影響したのでしょう。2020年の予備選からスーパーデリゲートはブローカー・コンベンションでの2回目の投票まで参加できませんが、支持表明は可能ですからね。
こうなると俄然、14州が舞台となるスーパーチューズデーが注目されます。足元、米国ではカリフォルニア州のほかワシントン州、オレゴン州で渡航歴のない経路不明の感染者を確認中。カリフォルニア州ではサンフランシスコ市が2月24日に、オレンジ郡が翌25日に非常時他宣言を発動するなかでスーパーチューズデーで予備選を控えるだけに、さらなる感染拡大につながらなければよいのですが…。
編集部より:この記事は安田佐和子氏のブログ「MY BIG APPLE – NEW YORK -」2020年3月1日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はMY BIG APPLE – NEW YORK –をご覧ください。