アメリカでの新型コロナウイルス感染拡大が急速に進む中、週明け9日のニューヨーク株式市場は一時2000㌦を超える大暴落となった。一定の変動を起こした場合に取引を強制的に止める「サーキット・ブレイカー」が発動。奇しくも月曜日の歴史的大暴落となり、1987年10月に起きたブラックマンデーを彷彿とさせる展開となった。
ヤフーニュースのコメント欄(ヤフコメ)では、
今日は本当にブラックマンデーだったな。しばらく収拾がつかないだろう。
リーマン級どころの事態ではない。
社会の教科書で見た1830年代産業革命、1929年世界恐慌。だいたい100年周期で世界が大きく変わってて。コロナもそのビッグウェーブになるのかな。
などと、過去の暴落したケースと比べてもあまりある衝撃の大きさを指摘していた。
相場の混乱を物語るように、日本国内では9日深夜、SBI証券などがシステムダウンが一時的に発生し、ツイッターでは個人投資家らが焦りを募らす一幕も。ツイッターでは「世界恐慌」がトレンド入りし、投資家などが含み損を嘆き、タイムラインはまさに阿鼻叫喚とも言える状態になった。
一方、作家の猫組長さんは国際金融、投資のスペシャリストぶりを発揮。「サーキットブレーカーは売りを誘う逆効果だと思う」と読み、「こういう相場の時には決して底を探してはいけない」と深刻な認識を示していた。
サーキットブレーカーは売りを誘う逆効果だと思う。
— 猫組長 (@nekokumicho) March 9, 2020
細野豪志衆議院議員(無所属)は「経済有事」との認識を示し、「本予算の審議と平行して、大規模な財政出動を伴う補正予算の策定に入るべきだ。「補正が必要なら本予算を出し直せ」という議論は不毛。 経済でも与野党協議が必要になったと思う」との意見を披露した。
経済有事。
本予算の審議と平行して、大規模な財政出動を伴う補正予算の策定に入るべきだ。「補正が必要なら本予算を出し直せ」という議論は不毛。
経済でも与野党協議が必要になったと思う。
— 細野豪志 自著出版 (@hosono_54) March 9, 2020
すると、池田信夫・アゴラ研究所所長は細野氏に対し、「それより早いのは日銀の量的緩和。現金を全国民の銀行口座に直接振り込む「国民の量的緩和」はイギリス労働党も提案したので、野党が一致して提案するにはいいのではないか。」と提言していた。
それより早いのは日銀の量的緩和。現金を全国民の銀行口座に直接振り込む「国民の量的緩和」はイギリス労働党も提案したので、野党が一致して提案するにはいいのではないか。 https://t.co/3h8XYnaBvo https://t.co/gDfMrDYiJf
— 池田信夫 (@ikedanob) March 9, 2020
ニューヨーク株式市場が歴史的暴落となったことで、10日朝に開く日本の株式市場への影響も非常に憂慮される。