CRSTube開局~ルール形成の必要性を世の中に問う


多摩大学ルール形成戦略研究所(CRS)は、「CRSTube」という動画配信プラットフォームを開局しました。CRSTubeはTV放送の世界で言えばテレビ局です。その中に継続的な番組、特集番組、シンポジウム番組等、いくつかの番組を企画し、インターネットを通じて配信していきます。

最初の番組は「イノベーションとルール形成」という番組を企画しています。僕は、CRSTube「イノベーションとルール形成」のナビゲーターを務めることになります。

学術の世界や研究機関も受け身であれば、社会にメッセージを伝えることは出来ません。伝える方法論も紙ベースだけでなく、動画も有効に使う事が重要になってきています。CRSが社会に伝えたいことはイノベーションによって、社会課題を解決するためには、ルール形成力が必要だということなのです。イノベーションは、既存の枠組みの外側にあります。だから、イノベーションなのです。

だとするならば、既存のルールに対してどう対応すべきなのか、考える事が必要です。既存ルールに従う、既存ルールの変更を求める、新しいルールをつくる、どの道を通るのか、選択しなくてはいけません。優れた技術だから、社会に有益だから、ただ歩いていけばゴールにたどり着けるというものではないのです。だからこそ、ルール形成力が必要になります。

CRSTube「イノベーションとルール形成」は、社会課題を解決するイノベーター、ルール形成人材等をゲストに招いて、具体的な事例で何処がルール形成のポイントなのかを明らかにしていきたいと思います。

立教大学の恩師である野田一夫教授の「現代産業企業論」というゼミは、時のベンチャー企業経営者を講師として招き、ケーススダディを行っていました。社会の何処を見てビジネスを作り上げたのか、市場判断はどういうプロセスで行ったのか等、今で言えば社会課題を見出し、どうやって解決してきたのかを学んでいました。

講師であった、ソフトバンクの孫正義、パソナの南部靖之、ぴあの矢内廣、サンリオの辻信太朗・・・、数々のイノベーターからの学びは、その後の僕の人生に大きな影響を与えました。野田一夫先生は、後に、多摩大学設立に尽力し、初代学長に就任しました。「多摩大学という名前は、僕がつけたんだよ、キミ・・」誇らしげに語っていたのもです。教え子である僕が、縁あって、多摩大学ルール形成戦略研究所で客員教授を務めているのです。

CRSTubeは、正に21世紀の「現代産業企業論」を36年ぶり復活させることでもあります。多くの方々にイノベーションの必要性、ただ無駄に時間を使うのではなく、ルール形成を意識し、その上で、「先ず、やってみる」という姿勢を伝えたいと思っています。是非、Liveでも、アーカイブとしてもご覧ください。

CRSTube番組「イノベーションとルール形成」 (第1・3火曜日19時~20時)今後のゲスト

第1回(8月4日) 自民党ルール形成戦略議員連盟 事務局長 中山展宏

第2回(8月18日) 株式会社OneVisa 代表取締役 岡村アルベルト

第3回(9月1日) 株式会社vivit 代表取締役 伊藤光一

第4回(9月15日) インテグリカルチャー株式会社 代表取締役 羽生雄毅

第5回(10月6日) 株式会社TRUSTDOCK 代表取締役 千葉孝浩

第6回(10月20日) 株式会社blockhive 代表取締役 日下光

参加申し込みは、 イノベーションとルール形成produce by CRS&PdC までお願いします。

多摩大学ルール形成戦略研究所 プレスリリース


編集部より:この記事は多摩大学ルール形成戦略研究所客員教授、福田峰之氏(元内閣府副大臣、前衆議院議員)のブログ 2020年8月3日の記事を転載しました。オリジナル記事をお読みになりたい方は、福田峰之オフィシャルブログ「政治の時間」をご覧ください。