政府は7日、新型コロナウイルス特別措置法にもとづいた蔓延防止等重点措置を適用中の東京都に対し、緊急事態宣言を発令する方向で調整に入りました。東京都への緊急事態宣言の発令は6月20日に解除して以来となります。
また、23日に行われる東京五輪の開会式は、無観客で行われる可能性が大きくなっています。
現在は、10都道府県に7月11日までのまん延防止等重点措置を適用しています。
まん延防止等重点措置については、北海道、愛知、京都、兵庫、福岡の5道府県は、今月11日で解除する方向です。埼玉、千葉、神奈川、大阪の4府県を対象に、来月22日まで延長する方向で検討しています。
また、現在緊急事態宣言発令中の沖縄県に関しては、重点措置に移行する方向で調整しています。
8日に開かれる基本的対処方針分科会で承認されれば、政府対策本部内で決定されます。
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この方針に疑問を呈する声が上がっています。
分科会「さあ、梅雨が明けたら予測不能な人の動きとクーラー使用で感染者数がどうなるかわかりませんからね、と言いに行こう」
都知事「お酒を再び排除します」
政府「先に宣言出しますからぶたないで」みたいな感じでしょうか?
あまりに打たれ弱すぎませんか。— 三浦瑠麗 Lully MIURA (@lullymiura) July 7, 2021
もはや緊急事態宣言の効果がないのではと疑問視する声も大きくなっています。
1/7〜3/21 第2回緊急事態宣言
3/22〜4/24 蔓延防止措置
4/25〜6/20 第3回緊急事態宣言
6/21〜7/7 蔓延防止措置
7/8〜8/22 第4回緊急事態宣言今年1年、ずっと緊急事態宣言中か蔓延防止措置中なんだから、感染数は緊急事態宣言や蔓延防止措置とは無関係に増えたり減ったりしてるってことだろ。
— 説教おじさん (@partyhike) July 7, 2021
また、飲食店だけでなく、エンタメ業界からも悲痛な叫びが聞かれます。
映画館は閉めてください
お酒は出さないでください
自粛してください
補償はしません
まずは自助です
フェスは中止してください
ワクチンは足りてません
緊急事態宣言また出します
けどオリンピックはやります国民の命と暮らしを守る、の言葉が虚しい。
— SAVE the CINEMA #夏休みの映画館 (@save_the_cinema) July 7, 2021
当然、五輪に対する疑問も大きくなります。
東京920人。飲食店の酒類をまた停止するべきとか、緊急事態宣言を再発令すべきとか、だがそれで効果あるのかとか、他に打つべき手があるのかとか、声が上がってますが、相対的に考えて、五輪中止が最も感染を抑えるためには有効なことは、政府だってわかっててそこには触れない。触れろばか。
— ケラリーノ・サンドロヴィッチ (@kerasand) July 7, 2021
一方では、政府は政治的決断を避けて世論をくみ取っているという見方もあります。
4回目の緊急事態宣言は、国民生活へのさらなる影響が懸念されます。