こんにちは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。
政府が新たに示した入院方針について、世論や野党のみならず与党からも批判の声が上がり、説明に追われる事態が続いています。
医療リソースが有限である以上、感染者数が一定以上になればどこかで線引きが必要になる場合も出てくるでしょう。
しかしそれをやるならば、明確な基準を設け、正面から基本政策や法律の改定を実施し、首相が全面的に前に出て説明することが必要不可欠です。
にもかかわらず、菅総理はこのいずれからも背を向け続けています。
「中等症も自宅療養」というのは誤報だったにしても、入院基準は医師の判断。これだけでは「命の選別」を医師や現場に丸投げすることになります。
相変わらず法令の改正という「本丸」にふれることを避け続け、臨時国会が招集される気配も見せません。
これは説明責任にもかかわることですが、今日の閉会中審査にも菅総理は姿を見せず、防戦一方となる答弁をすべて田村厚労大臣と尾身茂会長に丸投げをしました。
中等症患者の入院制限方針 与野党から撤回要求 首相は否定「丁寧に説明」
「丁寧に説明」をして納得を得たいと言うのであれば、国会に出てきて自ら答弁に立つ、ぶら下がりではなく質疑応答を時間無制限で記者会見を行うなど、もっと矢面に立つ努力が必要ではないでしょうか。
■
加えて、これからどうしても発生してくる自宅療養については、訪問診療などの体制強化が必要不可欠です。
これも医師会に正面から負担をお願いするという、菅総理・政府が避け続けていることですが、もはや避けて通ることはできないはずです。
臨時国会の開催を求めていくとともに、現行で打てる手を提案していきます。
それでは、また明日。
編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会)のブログ2021年8月4日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。