COP26が開催されているイギリス・グラスゴーで、地球温暖化対策を求める大規模デモが開かれました。
その中で、活動家であるグレタ・トゥンベリさんは、COP26は豊かな国々の政府の声しか聞いていないとして「明白な失敗だ」と強く批判しました。
COP26の目的に疑問を投げかけるアゴラ執筆陣も多いので、この部分では期せずして同じ結論に達しました。ただし、アゴラ執筆陣の主な心配はエネルギーの安定供給の面ですが。
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一方、グレタさんももう18歳。相手を見る眼は着実に育ってきているようです。
いやいやいやいや、気候危機に真剣に取り組むふりをしてるの、あなたでしょ。COPに参加すらしない中国については全く批判しないの、なんで?それにあなた、政治家ガーとか、大人ガーとか言ってますが、あなたももう大概、大人ですぜ。子供カード切ってマウントとるの、そろそろ難しいと思いますよ。 https://t.co/4txwlQEPJY
— 飯山陽 Dr. Akari IIYAMA 初のエッセイ『エジプトの空の下』アマゾンで予約受付中 (@IiyamaAkari) November 3, 2021
グレタさんは強い言葉で参加国を批判しています。「COP26は、これまでと変わらない」「PRイベントに成り下がっている」「グリーンウオッシュ」と切り捨てていますが、今年は立場が変わってしまったようです。
2019年のCOP25では壇上で演説していたグレタが、今年は会場の外で「COP26は失敗だ」と叫んでいるのは、極左化して国連から追い出されたのかな。
グレタさん「ほんのわずかな気温の上昇も問題」 COP25で演説 | 毎日新聞 https://t.co/H56Xx4j5el
— 池田信夫 (@ikedanob) November 6, 2021
グレタさんは、解決策として、気候変動で損失を受けている国々に対し、先進国は資金を提供すべきだと要求していますが、思慮深い年長者の方からお叱りを受けたようです。
グレタ嬢は英国に駆けつけ世界の政治家は地球温暖化に手をこまねいていると「ベラベラはもういい」と糾弾する。対し欧のTVMCは「ならばスマホを捨て飛行機にも乗るな」と、発展の恩恵にあずかりながら天に唾を吐くごときの恩知らずを戒めた。原子力発電がなければ明日にも全停電するというのに、日本は
— 村西とおる (@Muranishi_Toru) November 3, 2021
国連開発計画もお祭りに乗っかってしまい、恐竜の絶滅は寒冷化だったということすら忘れられているようです。危機を煽るという意味ではグレタさんと結論が同じです。
恐竜時代は二酸化炭素濃度が今の20倍あったとも。おかげで植物が繁茂して、恐竜のような巨大生物が養われていました。パフォーマンスは結構ですが、恐竜からすれば温暖化はむしろ大歓迎では? 絶滅を選びたくないなら、グレタ教の間違いに気づくべき。https://t.co/yYrFUYvoOf
— 釈 量子 (@shakuryoko) October 30, 2021
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一方、欧米諸国の首脳たちは狡猾です。
バイデン政権は脱炭素化の一環として小型原子炉の導入と輸出推進を打ち出した。
欧州主要国も原発再利用に進みつつある。
日本の政界のみ、いつまでも反原発ムードとグレタさん崇拝にひたっていてはならない。…⬇️
https://t.co/g4vGYm0shc— 島田洋一(Shimada Yoichi) (@ProfShimada) November 4, 2021
われわれもこういった狡猾さから学ぶことは多いのではないでしょうか。