遅刻しない人がやっている「タクシー仕事術」

Rich Legg/iStock

今週、会食の予定に遅刻してしまいました。時間ギリギリだったので、タクシーに乗ってお店に向かったのですが、道路工事の渋滞に引っかかってしまい、5分ほど遅れて他のメンバーを待たせてしまいました。

経営者7名の会食は、各メンバーがお店を持ち回りで予約して、定期的に出かけています。今回も神楽坂の美味しいお料理を楽しい会話と共に堪能しました。

そのメンバーの1人に、いつも遅刻しないで数分前には待ち合わせ場所に来ている経営者がいます。

几帳面な時間管理術に感心していると、その秘密を教えてくれました。

それは、タクシーをミーティングルームに使う「タクシー仕事術」とでも名付けたい賢い時間活用法です。

待ち合わせ場所には、時間ギリギリに行こうと誰もが考えます。それは、早く着いたら待っている時間が勿体ないと思うからです。

しかし、もし早く到着しても、そこでのすき間時間に仕事が出来れば、待ち合わせ時間まで時間を有効活用できます。

その経営者の方は、タクシーで現地に時間に余裕を持って早めに向かい、到着すると降車せず時間ギリギリまで止めてもらったタクシーの車内で仕事するというのです。

降りてカフェに行くのも中途半端な時間ですし、カフェではズーム会議は出来ません。外に出ると、音の問題がありますから、タクシーの車内は最高の仕事場所なのです。

タクシー運転手も、メーターを回したままなら、気持ちよく駐車して待っていてくれるそうです。

確かにこの方法なら遅刻することもなく、時間を守ることによって、相手に毎回信用を積み上げていくことができ、時間の有効活用にもなって、一石二鳥です。

仕事で結果を出している経営者の方々とお付き合いしていると、自分が気が付かない大きな学びを得ることができます。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2021年12月17日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。