「否定から入る人」と「肯定から入る人」

昨日のブログに書いたSTEPNですが、たくさんの方からコメントやフィードバックをいただきました。

具体的な進め方に関するアドバイスを丁寧に教えてくれたり、私が既に購入したNFTスニーカーの評価をしてくれる親切な方もいて、ありがたい限りです。

このような新しいものに対するレスポンスは人によって大きく2つに分かれます。

「否定から入る人」と「肯定から入る人」です。

Nazan Akpolat/iStock

STEPNに関しては、まだわからないことも多く、将来の不確実性の高いハイリスクなアプリです。

そのようなネガティブな側面を強調し「大して儲からない」「初期投資が大きすぎる」「最初に始めた人だけがトクする仕組み」などと、マイナス面ばかりを能弁に語る人もいました。

しかし、よくよく聞いてみると、まだ大した経験もなく、本質的な理解をしないまま、限られた情報だけから、結論を自ら導き出しているのです。

同じSTEPNに対して「新しい可能性がある」「リスクは高いがやってみたい」「世の中を変えるかもしれない」というように、前向きな捉え方をする真逆な人もいました。

いつも言っているように「事実は1つ、解釈は無限」です。

コップに水が「半分しか」入っていないと思うが、コップに水が「半分も」入っていると思うか。解釈は自由ですが、後者のように事実を出来る限り肯定的に捉えた方が、人生は良い方向に行くのではないかと思います。

確かに、物事の見方がポジティブすぎると、大きなマイナスを被ることもあります。例えば、対人関係でも能天気に人を信じて、裏切られてしまうようなケースです。

「脇甘教 教祖」という別名がある位、私は安易に人を信じてしまう傾向があります。それによって、数々の辛い経験もしました。

しかし、ポジティブな考え方によって失ったもの以上に、多くの素晴らしい人たちと出会うことができ、自分の物事の捉え方に間違いはなかったと後悔はありません。

そもそも、何を言っても否定から入る人とは一緒にいても楽しくありません。失敗は減るのかもしれませんが、慎重になり過ぎてチャンスを自ら見逃してしまい、トータルでは良い結果が出ないと思います。

STEPNのような新しいチャレンジに対するリアクションは、誰と付き合うべきかを判断する「リトマス試験紙」にもなる。今回もそのことを実感しました。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2022年5月8日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。