アメリカの物価の高さは、現地に行って実感しましたが、日本より安いと思うものが1つだけありました。それは、ウーバー(UBER)です。
日本ではウーバーイーツと呼ばれる飲食店からのデリバリーサービスが広がりつつあります。出前文化があり、お店からの配達に違和感がないからかもしれません。ところが、タクシーと競合するウーバーは、国内ではほとんど利用が広がっていません。
一方、アメリカだけではなく海外に行くと、ウーバーだけでなく、グラブやリフトといったタクシーと競合するサービスが一般化しています。
実は、アメリカ旅行中にホテルに忘れ物をしてしまい、取りに戻るという失態がありました。先に出かけた他のメンバーを、追いかける事態となりました。
その時活用したのが、ウーバーです。カリフォルニアのナパの田舎町でしたが、携帯で呼び出してから5分程で到着し、料金も30キロほど走ったにもかかわらず、チップ 込みで60ドル(約8,000円)程度。東京の3分の2位の価格でした。
アメリカにもタクシーはありますが、都会に限定されます。ウーバーに比べると利便性が低く、何より価格が高くなります。
日本でも3年前位にウーバーを数回利用したことがありますが、今は使っていません。料金がタクシーよりも高く、実質的にはハイヤーサービスとなっていたからです。
ウーバーにはタクシーに比べ様々なメリットがあります。
事前に目的地を入力するので、ドライバーとのコミュニケーションもネット上で完結でき、行き先を間違えることはありません。また、価格も透明で、現金決済が不要なのもメリットです。特に日本語ができない外国人にとってはとても便利です。
日本でタクシーより低価格のウーバーが提供できない理由はどこにあるのでしょうか?監督官庁の過剰規制とタクシー業界からの圧力だとすれば、とても残念なことだと思います。
編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2022年6月27日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。