臨時国会が閉会して、今年の年末年始はゆっくりできるかな、と思った方がそれなりにおられるだろうが、どうもそうなりそうにはない。
特に、自民党。
岸田さんの防衛増税発言で閣内からも異論が噴出し始めたようで、このままではいつ倒閣運動が始まってもおかしくない。
自民党の部会で怒号が飛び交うことは決して珍しくないが、それでもそういう話が世間に洩れてくるようなことは最近は、滅多になかった。
しかし、先日開催された自民党の政調の部会では結構怒号が飛び交ったようである。
世間に対して発信力のある自民党の国会議員がマスコミ等を通じてあれこれ言い始めているようだが、この種の発言はあっという間に自民党の若い議員の間に連鎖反応を起こすものである。
今の自民党には、力づくで若い国会議員の声を封じ込めてしまえる豪腕の人はいないようだから、来週以降の自民党の会合は要注目である。
防衛費の増額を岸田さんが打ち出したのは自然の成り行きだと思うが、この段階で増税に言及したのがどうも拙かったようだ。
順番が違いますよー、と言っている方がおられるが、確かに手順前後の感じは否めない。
やはり、そろそろ菅さんが腰を上げるのかな。
まあ、高市早苗さんは、岸田内閣の閣僚を辞めてもそう簡単には道は開けないんじゃないかな
それなりの覚悟があって言っておられるのだろうが、自分の方から辞表を出さなければならないような事態にまでならないことを祈っている。
閣僚だからマスコミは高市さんの発言に注目するが、閣僚を辞めてしまえば高市さんはただの人になってしまいそうだ。
しっかりした後ろ盾があるのであれば、思う存分おやりになれば、などと言ってもいいが、今の高市さんにはどうもそれがなさそうである。
言ってしまったことはもう取り消しが出来ないだろうが、ご自分の足元をよく見渡しておかれた方がいい。
安倍派の人が高市さんと行動を共にするような状況にはなっていない。
一部の人の煽てには乗らない方がいいはずである。
まあ、余計なお世話だろうが。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2022年12月11・12日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。