広末涼子さんと不倫した鳥羽シェフのお店に行くのって・・・

代々木上原にある人気レストラン「sio(シオ)」(写真)の予約を取りました。

以前にも出かけたことがありますが、オシャレな雰囲気でアクセントの効いたお料理とセンスの良いワインを合わせ「きもちくさせて」くれるお店。どちらかと言うとディナーよりもランチに利用したいカジュアル系です。

店名はオーナーシェフの鳥羽周作さんの「しゅうさく(s)いつも(i)おいしい(o)」という言葉に由来します。

その鳥羽さんは、文春砲で広末涼子さんとの不倫が発覚。交換日記のやり取りまで晒される大騒動に巻き込まれました。

40社あったとされる企業とのタイアップも9割がキャンセル。損失は約3億円になるそうです。

さらに、騒動の責任を取って、sio株式会社の代表を退任するとも報じられています。

家庭を持つ男女がパートナー以外と深い関係に陥ることは、家族に対する背信行為です。

人間の感情ですから、コントロールできない部分があるのは仕方ありません。それでもパートナーやお子さんのことを思えば、やってはいけないことです。

この騒動を受けて、イメージダウンを恐れたタイアップ企業が契約を解除するのは、ビジネス上のリスクコントロールとしてよく理解できます。巻き込まれたくないというのが本音でしょう。

また、sioにはもう行かないと予約をキャンセルする人も出てくるかもしれません。これには私は何だか違和感を感じます。

気分が悪いからもう行かないというのは、個人の自由です。でも、不倫がバレたからと言って、そのお店の味が変わる訳ではありません。シェフの私生活とお料理のクオリティには直接の関係はありません。

また、鳥羽シェフに限らず、誰にも人には言えないトラブルや問題があるものです。100%完璧な人間など存在しません。自分を棚に上げて、お店のシェフだけに品行方正な聖人君子を求めるのは、不公平で理不尽な要求です。

むしろ、スターシェフになるような突出した能力を持つ人は、別の面では常識に欠けるアンバランスな存在だったりするものです。実際、ミシュランの三つ星シェフにも過去に問題があった人は少なくありません。

不倫を正当化するわけでは決してありません。でも、鳥羽さんが今回受けた社会的な制裁は、バランスに欠ける過剰な「公開処刑」だと感じてしまいます。

今は渦中で大変だと思いますが、いずれ騒ぎは沈静化し忘れられていきます。最終的には本人の実力によって、復活する日が来ると信じています。

私は、広末涼子さんのファンでもなく、出かけるお店のシェフのプライベートにも関心はありません。単純においしいお店で楽しく食事をしたいだけです。

来月予約した日には鳥羽さんはいないかもしれませんが、「MajiでKoiする」くらいにおいしいお料理を食べるのが今から楽しみです。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2023年7月6日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。