テレビや新聞といった、いわゆる「オールドメディア」の衰退がよく語られます。
最近の若者は、ほとんど誰も紙の新聞を読まないと聞きます。
また、私の周りにいる人たちも、テレビはほとんど見ない、あるいは家にテレビがないといった「意識の高い」人が多いのです。
にも関わらず、今回のブッキングドットコム者の提訴のニュースに対する反応の大きさは、全くの想定外でした。
昨晩からは、私がインタビューされたテレビのメガネ画像に、テレビのバラエティ番組で知られているエール大学の成田悠輔さんがコメントしたことで、盛り上がっています。
テレビを見ない人だらけの世の中なのに、なぜテレビ出演がこれほど話題になるのか。
実は、テレビの影響力は、思ったほどに衰えていないのです。
SNSの拡散力がいくら大きくなっても、やはり幅広い世代に信頼される情報を提供しているのは、未だにテレビなのです。
これは、書籍についても同じことが言えます。
本が売れなくなったと言われてから久しくなりますが、相変わらず書籍を出したいビジネスパーソンはたくさんいます。
出版コンサルという本を出したい人をターゲットにしたビジネスは、一冊出せれば数百万円という高収益事業で、参入する人が後をたちません。
そこまでお金を払ってでも著者になりたいのは、たとえそんなに売れない本であっても、自分の著書が1冊あれば、それを信用力に変えてビジネスを展開できるからです。
人間の意識が変わるのには、時間がかかります。
誰も見なくなったと言われるテレビが本当に見られなくなるには、まだ10年位の時間がかかるのではないでしょうか?
そして、自分の著書を書きたいという人は、10年後になってもきっと今と同じ位たくさんいることでしょう。
編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2023年10月21日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。