苦痛だった胃カメラ検査を「大好き」に変えた方法

50代に入ってから、年に1回内視鏡を使った消化器系の検査を受けることにしています。

毎回、赤坂にある内視鏡専門のクリニックで、胃カメラと大腸内視鏡の検査を同時にお願いしています。

今回も無事に終了しましたが、大腸に小さなポリープが2つ見つかり、検査の際に切除してもらいました。放置しておくとガン化するリスクがあるそうです。

また、胃カメラは、食道の異常も同時に検査してもらうことができます。こちらは今回問題なしでした。

以前は、胃カメラが本当に嫌いで、検査の数日前から憂鬱でした。

喉の局部麻酔だけで、意識がある中で胃カメラによる検査を受けていたので、咽頭反射と呼ばれる体内に異物を取り込まないための強い吐き気をもよおします。

喉に指を突っ込まれたような「オエッ」となる状態が検査中続き、かなり強い負荷がかかります。

検査が終わった瞬間は、涙目でぐったり。もう二度とやりたくないと、毎回思ったものです。

ところが、全身麻酔で眠っている間に検査を受ける方法に切り替えたことで、その苦痛は全くなくなりました。

むしろ、麻酔の薬を点滴から入れられると、何とも良い気持ちで深い眠りに落ちることができます。

そして、胃カメラと同時に大腸内視鏡検査も受けることにしました。

この検査も、肛門から検査用のスコープを挿入して内部を調べるので、胃カメラほどでは無いものの、特殊な趣味を持つ人以外はあまり気持ちの良いものではありません。

全身麻酔で胃カメラと大腸内視鏡検査を同時にやってもらえば、苦痛を感じることなく(むしろ気持ちよく)年1回の検査で消化器系のチェックを全て行うことが可能です。

40代以上の人であれば、とりあえずは1回全身麻酔で検査を受けてみることを強くお勧めします。

その後、どの程度の頻度で検査を受けるべきかは、医師に相談すれば良いでしょう。

私は、基本的にどちらも年1回の受診を勧められ、そのアドバイスに従っています。

気持ちくできるようになった消化器系の検査ですが、問題は事前準備の負担にあります。検査の3日前から食事制限が始まり、消化に悪いものは摂取できなくなります。前日はクリニック指定のお粥(写真)などしか食べられません。

また、検査の前日夜からは下剤の服用を始め、当日朝も大量の水分を摂取して、腸の中を水分だけにしてからクリニックに向かいます。

ただ、このような検査前の事前準備も慣れてくれば、食事の工夫などをして何とかやり過ごすことができます。

という訳で、来年も年初に同じ検査を同じクリニックで受ける予定です。

Andrey Shevchuk/iStock


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2024年1月10日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

アバター画像
資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。