「アウェイ」なセミナーで心がけている3つのこと

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今週、五反田でセミナーをする機会がありました。富裕層を対象にしたビジネスを展開している会社のサロンでの資産運用に関する講演です。

私のセミナーに参加したことのある人がほとんどおらず、資産運用に関するセミナーを開催することもほとんどないという「アウェイ」なセミナー会場です。丸の内朝大学やSHINOBY`S BAR 銀座でのセミナーのような、「ホーム」のやわらかい空気は無く、緊張感が漂っていました。このような会場でお話する場合、心がけていることが3つあります。

1つは、自己紹介に時間をかけることです。参加されている方は講師の顔を見て「この人誰?信用できるの?」と思っているはずです。初対面で話を聞いてもらうには、自分の信用を高めて、聞く価値があると思ってもらうことが重要なのです。経歴や今までに書いた書籍の紹介、そして自分自身が今何に投資をしているのかを赤裸々に語って、興味を持ってもらうようにします。

2つめは参加者との双方向のコミュニケーションを意識することです。講演のように一方方向で情報を伝えるだけではなく、こちらから問いかけをして挙手してもらったり、隣の人と情報をシエアする時間を取ったり、参加者にもアクションをしてもらうと場の雰囲気が変わっていきます。参加意識を高めることで、話に対する興味もわいてくるようになるのです。

そして3つ目は共通点を見つけることです。アウェイな人だと思われているのであれば、会場や参加している方との共通点を見つけて、それをアピールしていく。出身地が同じ、世代が同じ、住んでいる場所が同じ、勤務していた会社が同じ・・・無理やりでも良いので同じグループにいることを強調することで、仲間に入れても良いなと思ってもらえれば、反応も変わってきます。

最初は静かだったセミナーも、後半では質問が数多く出て盛り上がり、アウェイな感じから少し脱却できました。今週末はホームのセミナーで、お話する予定です。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所をはじめとする関連会社は、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また投資の最終判断はご自身でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2016年7月2日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。