ウクライナ戦争についての過去の投稿で批判を浴びていた立憲民主党の亀井亜紀子衆議院議員がその真意を披露しました。
亀井氏は「ロシアの肩を持つ意味」は無かったと釈明したものの、ウクライナ戦争が北大西洋条約機構(NATO)の東方拡大によって引き起こされたことは「間違いない」と断言しました。
また、亀井氏はロシアと西側がお互いの意図を「見誤った」結果、戦争が勃発したとの持論を展開しています。
立民・亀井亜紀子氏が初登院 ウクライナ侵攻「侵略する方が悪いが外交で見誤った部分も」https://t.co/Yqy2c36JnY
ウクライナのコルスンスキー駐日大使が今月2日、「残念だ。彼女の意見が間違っていて、自分の党の公式見解とさえ矛盾している」とXで苦言を呈していた。
— 産経ニュース (@Sankei_news) May 7, 2024
NATO拡大がウクライナ戦争に直結したという見解は人工学者のトッド氏だけではなく、著名な国際政治学者であるミアシャイマー氏も共有しています。
実際、ロシアはNATOの存在を脅威として認識していたのかもしれませんが、その脅威は果たして実態があったのでしょうか?
ウクライナ戦争について過去の記述が注目されているようです。まず侵略した方に否があるのでロシアの肩を持つ意図はありません。フランスのエマニュエル・トッド氏(人口学者)の視点を念頭に当時コメントしました。戦争とは外交の失敗であり、終わらせる方が難しい。ウクライナに平和が訪れる日を願っ…
— 亀井亜紀子(立憲民主党・衆議院議員) (@kameiakikoweb) May 2, 2024
NATO悪玉論を主張する識者は東欧諸国が自国の意思によって次々と加盟した事実を見落としがちです。
NATOの東方拡大は侵略じゃありませんし、そもそもNATO への加盟を強く希望したのは東欧諸国。理由はロシアが怖いから。対比させるべき対象をずらさないでくださいませ。 https://t.co/Z5gqJZq6Zf
— Mie OBA/大庭三枝 (@Mie_Oba) April 4, 2023
冷戦中の東欧諸国はソ連の圧政に苦しんでいた歴史があり、NATOに加盟することで再び隷属状態に陥ることを回避できるという期待が持たれていました。
NATO拡大を批判する亀井氏は小国が大国の意向を忖度する国際秩序が理想だと考えているのでしょうか?
モルドバ大統領、EU加盟はロシアの脅威から逃れる「唯一の道」。AFP通信報道。
NATOの東方拡大、EUの東方拡大ではなく、東欧諸国の嫌ロ、民主主義陣営入りの希望がもたらした現状への認識が重要です。https://t.co/tX8qW5mpIq— 福田充 Mitsuru Fukuda (@fukuda326) March 18, 2023
亀井氏は西側が外交努力を怠っていたと示唆していますが、ロシアがウクライナを侵攻した当日には米露外相会談が予定されており、その後には首脳会談も計画されていました。
しかし、ロシアが侵攻を決意したという情報を米国が入手したため、会談は中止となりました。
米国が緊張緩和を模索している間にロシアは着々と軍事侵攻の準備を進めていました。外交を軽視したのは、西側ではなく、ロシアではないでしょうか?
亀井氏の過去の投稿をきっかけに、ウクライナ戦争の起源、そして教訓を再考するべきではないでしょうか?