業務文書の改ざんをめぐるニューヨーク州の裁判で有罪評決が出ていたドナルド・トランプ前大統領ですが、量刑の言い渡しが米国大統領選後に延期されました。当初は9月18日に量刑言い渡しが予定されていました。
トランプ氏、不倫口止め料裁判の遅延戦術が奏功「魔女狩りは延期された」…量刑言い渡しは大統領選後にhttps://t.co/gcuUyjFAiG#国際
— 読売新聞オンライン (@Yomiuri_Online) September 7, 2024
トランプ氏は自身のSNSで、ニューヨーク州の裁判そのものが「魔女狩り」であるため、裁判が無効になるべきだと主張しています。
マンハッタン地方検事による魔女狩りは延期されました。なぜなら、誰もが、事件などなかった、私は何も悪いことをしていないと気付いたからです。これは、選挙干渉を目的としたカマラ・ハリス同志と他の過激左派反対派による私への政治的攻撃であり、決して提起されるべきではなかった事件です。このようなことはアメリカ合衆国で起こったことはありません。これは完全に第三世界の、バナナ共和国の「もの」です。重要なのは、一般大衆がこれを理解していること、そしてアンディ・マッカーシー、ジョナサン・ターリー、アラン・ダーショウィッツ、マーク・レビン、スティーブン・カラベシ、デビッド・リブキン、グレッグ・ジャレット、ケイティとアンドリュー・チェルカスキー、エリー・ホニグ、その他多くの法律学者、専門家、著名人を含むすべての法律学者、専門家、著名人がこれを理解していることです。判決文で「必要な場合」という言葉が使われていることに私は大いに感謝しています。なぜなら「必要な場合」という言葉はあってはならないからです。この訴訟は正当に終了されるべきであり、我が国の歴史上最も重要な選挙に向けて準備を進めています。アメリカを再び偉大にしましょう!
大統領選挙前に判決が出ることで、司法が選挙結果を左右しようとしたという疑念が持たれる可能性が懸念されました。そのため、トランプ氏を裁く裁判官は量刑の言い渡しを延期する決断を下しました。
The judge in President Trump’s hush-money trial has delayed sentencing until after the election, stating the move will "dispel" suspicions that the case is politically motivated. https://t.co/H9XuM5s69X
— The New York Sun (@NewYorkSun) September 8, 2024
トランプ大統領の口止め料裁判の判事は、判決を選挙後まで延期し、この措置によりこの事件が政治的動機によるものであるという疑惑が「払拭」されると述べた。
トランプ氏が抱えていたその他の裁判も遅延が目立ちます。
機密文書の持ち出しをめぐる裁判に関しては裁判官が検察の起訴を棄却しています。検察側は控訴を目指していますが、結果はどうなるにせよ、最もトランプ氏にとって致命的だった裁判が大幅に遅延されることは間違いありません。
【速報】米メディアによると、連邦地裁はトランプ氏の機密文書不正保管に関する検察側の起訴を棄却した https://t.co/27txZpXCOJ
— 時事ドットコム(時事通信ニュース) (@jijicom) July 15, 2024
2020年大統領選の結果を覆そうとした試みについての裁判は、最高裁判決の影響で下級審に差し戻しとなっています。米国最高裁は、「公的行為」であれば大統領は何をしても許されるという異例の判決を出しました。そのことにより、検察は起訴内容を再考する必要に迫られています。
The Supreme Court ruled that Donald Trump is partly immune from prosecution on charges that he used his office to try to subvert the 2020 election, returning the case to the lower courts for additional analysis. See how they ruled on other recent cases: https://t.co/R45tu4YZNG pic.twitter.com/8UL9KbKpuL
— The New York Times (@nytimes) July 1, 2024
最高裁判所は、ドナルド・トランプ氏がその職権を利用して2020年の選挙を覆そうとしたという容疑について、起訴を部分的に免除するとの判決を下し、事件をさらなる分析のために下級裁判所に差し戻した。
ジョージア州での選挙結果に介入しようとした罪でも起訴されていますが、検察内部の不倫スキャンダルの発覚より、こちらも裁判が延期です。
ジョージア州でトランプの選挙妨害を担当する地方検事と特別検察官が不倫関係にあることが発覚。トランプには有利な流れか。 https://t.co/LxJxDetjd0
— Tetsuo Kotani/小谷哲男 (@tetsuo_kotani) February 3, 2024
仮にトランプ氏が大統領選で勝利した後に有罪となっても、大統領に就任することが可能です。
Q&A: はい、トランプ氏は有罪判決を受けた重罪犯として大統領に選出される可能性があります。ドナルド・トランプ氏は複数の刑事訴追に直面していますが、有罪判決を受けても、理論的には刑務所からであっても、大統領としての職務を法的に妨げられることはありません。