4月から住宅ローン金利が上昇するから住宅を「早く買いたい」人が増加?

大手銀行5行は4月の住宅ローン金利を引き上げます。三菱UFJなど4行は10年固定型の金利を引き上げ、長期金利の上昇を反映しています。変動型も5行すべてが引き上げます。

5行は3月に短期プライムレートを0.25%引き上げ、6〜7月の返済分から既存契約者にも新金利が適用される見通しです。新規の変動型は三菱UFJが0.595%、三井住友信託が0.73%、りそなが0.64%、三井住友が0.925%、みずほが0.525%となります。

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変動金利型の住宅ローンは短期金利(=日銀の政策金利)に連動し、長期固定金利型の住宅ローンは主に長期金利(10年物国債利回り)に連動して決まります。最近は約8割が変動型を選んでいると言われています。

しかし、10年固定型の最優遇金利は三菱UFJが1.89%、みずほが1.85%、三井住友信託が2.055%、りそなが2.285%に上昇しています。

一方で、金利上昇を見越して早めに住宅を購入したい人が増えているそうです。住宅情報サイトの調査では「金利が上がる前に買いたい」と答えた人は47.9%で、前回より6.6ポイント増えました。

 

金利が上昇すると、借入コストが上がるため月々の返済負担が重くなり、購入可能額が下がります。結果として、住宅需要が減るって物件価格が下落または横ばいになりやすくなります。

上記の調査によると、返済額が世帯月収の3割以上の人では、28.3%が「もっと借入額を減らせばよかった」と感じているそうです。