高市早苗氏が自民党新総裁に就任し、「ワークライフバランスを捨てる」と語った発言は、決意を示す一方で、霞が関官僚の長時間労働問題を想起させる。
- 高市氏は両院議員総会で「全員に働いてもらう。ワークライフバランスを捨てる」と述べ、党再建への覚悟を強調した。
- 石破首相はその発言を「次の時代のために全身全霊を尽くす決意」と評価した。
- 一方で霞が関では、長時間労働の常態化が「ブラック霞が関」と批判され、若手官僚の離職が急増している。
- 国家公務員総合職試験の志望者数は10年間で約3割減少し、若手・中堅層の退職者も増加している。
- 人事院は待遇改善を勧告し、初任給引き上げや課長級の給与増額を打ち出したが、人件費増大による国・自治体の財政負担が課題となっている。
高市氏の「働いて働いて働く」という呼びかけは、政治的意志を示す一方で、すでに疲弊している霞が関の現場にさらなる負担を連想させる。人材確保が難しくなる中、政治のリーダーシップとともに、官僚組織の労働環境改善をいかに進めるかが今後の大きな課題である。

高市早苗自民党新総裁Xより






