24日、高市早苗首相が衆院本会議で所信表明演説を行った。しかし、野党からの激しいヤジが飛び交い、演説が何度も中断する異例の展開となった。国会の場が論戦ではなく罵声で埋まる光景は、政治の劣化を象徴している。
- 野党席から「裏金を説明しろ」「責任を取れ」などのヤジが相次ぎ、議場が騒然。高市首相の演説が聞き取れない時間帯もあった。
- ヤジの応酬はSNSでも批判を集め、「議論ではなく怒号が国会を止めている」との声が広がった。
- 立憲民主党の小西洋之議員は「ヤジは非常に重要な議会活動」とXに投稿。これに「国会軽視の開き直りだ」と与野党双方から反発が起きた。
ヤジは非常に重要な国会議員の議会活動です。「日露関係は厳しい状況にありますが、日本政府の方針は、領土問題を解決し、平和条約を締結することです。」（本日の高市総理の所信表明）…
— 小西ひろゆき （参議院議員） (@konishihiroyuki) October 24, 2025
- 維新の吉村代表は「仕事を妨げるだけ」と批判し、国会改革の必要性を訴えた。
- 公明、国民民主の幹部も「政策論を深める場であるべき」として、ヤジの常態化を問題視した。
- 社民・大椿副党首や立憲・石垣参院議員が「的確なタイミングでのヤジ」を正当化する趣旨の発信を行い、火に油を注いだ。こうした「ヤジ擁護」の言説は、審議の質を高める努力よりもパフォーマンスを優先するメッセージとして受け止められている。
国会は本来、国民に政策を示し、論点を議論する場である。ヤジの連発はその目的を損ない、政治不信を深めるだけだ。小西議員のような「ヤジ擁護」の発想は、民主主義を支える議会の品格を壊しかねない。冷静な論戦こそ、政治が取り戻すべき原点である。
小西洋之議員 立憲民主党HPより
