出口里佐です。
先日、久しぶりに友人と人形町の老舗「人形町今半 本店(喜扇亭)」で、ステーキ定食のランチをいただいてきました。

人形町今半本店の入り口
人形町は江戸の気配が残る下町情緒の街。日比谷線・浅草線「人形町駅」や半蔵門線「水天宮前駅」から徒歩数分と、実は非常にアクセスが良いエリアです。東京駅八重洲口からはタクシーで7分ほど。忙しいビジネスパーソンにこそ勧めたい、程よく非日常を味わえるランチスポットです。

人形町今半の外観。凧がお正月の雰囲気です。
訪れたのは1月上旬。店外には凧が掲げられ、新年らしい晴れやかな雰囲気に包まれていました。
今半といえばすき焼きやしゃぶしゃぶの名店として知られていますが、ステーキを楽しめる「喜扇亭」は同じ建物の1階にあります。

人形町今半には、すき焼きとしゃぶしゃぶの席と、ステーキの喜扇亭があります。
今回予約したのはカウンター席、6600円のコース。流れるような所作とともに焼き上がっていく料理を目の前で眺められるのも、この席の醍醐味です。構成は以下の通り。

グリーンサラダとステーキ用の大根おろし、わさび
◆ グリーンサラダ
自家製ドレッシングは酸味が控えめで柔らかな味わい。最初の一皿として心地よいスタート。

ガーリック炒め。青森県田子町のニンニク。
◆ 青森県田子町のニンニク炒め
薄くスライスしたニンニクを糖分を落とすために流水にさらし、焦げにくくしてあるとのこと。手間のかかった丁寧な下準備に驚きます。鉄板でカリッと炒められた香りの良い一品。
◆ 季節の野菜(玉ねぎ・ほうれん草・金時人参)
玉ねぎは淡路島産、ほうれん草は三重県の「ますらおほうれん草」、金時人参は香川県産。脇役に見える野菜にまで産地のこだわりが宿っています。

こだわりの野菜たち。
◆ ステーキ(ロース120g または ヒレ100g)
今回はヒレをミディアムレアで注文。レアでもよかったかもしれないほど柔らかい肉質でした。大根おろしでさらりといただきます。
フレンチの肉料理ではソースが主役になることも多いですが、日本のステーキは肉そのものを味わわせてくれる潔さがあります。

こちらは、二人分のヒレ肉で、200グラム。

目の前で焼いてもらったステーキ。先ずはそのままで。
それから、わさび、大根おろしと一緒にいただきました。
◆ ガーリックライス または 白ご飯
迷わずガーリックライスを選択。肉の切れ端とニンニクの香ばしさに、大葉の爽やかさが加わり、完成度の高い味に。普段は炭水化物を控えているので少なめにお願いしましたが、普通盛りにすればよかったと後悔したほど。

ガーリックライス。絶対にこれは選ぶべき!!
◆ デザート(ラ・フランスのシャーベット/紅茶シフォン/苺)
ラ・フランスの芳醇な香りがしっかり感じられるシャーベットでした。

デザートのラフランスのシャーベット、シフォンケーキ、苺。
右のお椀は、鏡開きのお汁粉、説明書付き。

鏡開きのお汁粉。甘さ控えめでやさしいお味。
加えて、この日は鏡開きの1月11日ということで、お汁粉のサービスも。餡は甘さ控えめ、小さなお餅が隠れていて、季節の喜びを感じる一杯でした。
カウンターは12席。私たちは12時半に予約しましたが、既にデザートを楽しんでいる方もおり、ランチの回転は早めの印象。営業時間は11時〜で、30分刻みに案内、ラストオーダーは14時半とのことです。

高村光太郎の詩、ビフテキの皿、の額。

落ち着いた雰囲気の内装。喜扇亭の扇が飾られています。
目の前には高村光太郎の詩「ビフテキの皿より」が額装されており、文人に愛されてきた歴史が静かに漂っていました。
12時半から始めた食事は14時に会計。1時間半ほどでしたが、慌ただしさは皆無で、しっとり落ち着いた時間を過ごせました。
なお、今年2026年の秋までは個室席が改装中のため利用できないそうです。
とはいえ、カウンターなら一人でも、親しい友人や家族との少人数でも心地よく楽しめるはずです。
人形町で、静かな非日常を味わうランチはいかがでしょうか。
■






