シオニストはなぜ世界から孤立しても攻撃をやめないのか

シオニズム: イスラエルと現代世界 (岩波新書)
鶴見 太郎
岩波書店
★★★★☆

イラン戦争は混乱をきわめ、イスラエルはカタールの天然ガス基地を攻撃し、トランプ大統領がそれを非難する異例の展開になった。アメリカから非難されても、イスラエルが攻撃をやめないのはなぜだろうか。

ネタニヤフの発想の根源にあるのは、シオニズムである。これは「シオンの丘」(エルサレム)にユダヤ人の国家)をつくろうという運動だが、シオニズムという言葉ができたのは1890年で、近代のナショナリズムが生まれた時期である。

それまで神聖ローマ帝国など多様な民族の同居していた帝国から、それぞれの民族(ネーション)が19世紀に固有の領土をもって独立したが、ユダヤ人には領土がなかった。

ユダヤ人は迫害の歴史の中で、強烈な被害者意識で団結し、迫害されるディアスポラ(漂流民)から脱却してネーション(民族=国家)をつくりたいという願望がシオニズムの原点だった。だがそれはパレスチナ人にとっては、欧州の植民地支配の一環だった。

続きはアゴラサロンでどうぞ(初月無料)

コメント投稿をご希望の方は、投稿者登録フォームより登録ください。

コメント